はやらないレストランの特徴というのは、メニューが豊富であることです。
多種多様なメニューがあり、一目で何屋さんかわかりません。
和風のメニューもあれば、洋風のメニューもあり、ごちゃ混ぜになっています。
お店の入り口には「~始めました」と張り紙があり、お店のオーナーはメニューが増えた分だけお客さんが喜ぶと思っています。
しかし、メニューが増えれば増えるほど、調理する人は大変になり、どれも中途半端な完成度です。
お客さんには、メニューに一貫性がなく「何屋さん?」と思います。
いろいろなことに手を出していると、中途半端になり、一点が目立たなくなってしまうのです。
はやるお店の共通点は、何か一点がめだっていることです。
メニューそのものが少ない代わりに、その一点にはすべての力をつぎ込んでいます。
一目で「これで勝負しているんだな」とわかり、おすすめと書いていなくても、どれがおすすめなのかがわかります。
一点豪華主義は、成功するための方程式です。
もちろん部屋の整理をする際にも、この方程式は当てはまります。
部屋の中に何でもかんでも置くのではなく「これにこだわっている」という物だけ置けば、後は全部ごみ箱行きでOKなのです。
生活が豊かな人ほど、同じ服を複数持っているという共通点があります。
いろいろな種類の服をたくさんではありません。
お気に入りの服を、3枚も4枚も持っているのです。
それは自分が一番気に入っている物だから、同じ物を複数持つことにつながっているのです。
一番のお気に入りは、常に1つだけです。
洋服を選ぶときにはよくわかることですが、やはり自分の一番のお気に入りだけを着ようとします。
1番は1つだけですから、選ぼうと思ってもいつも一番しか手をつけないということになるのです。
ほかの服はいらないことになります。
いろいろな種類を中途半端にもつより、一番のお気に入りを複数枚もつほうが、生活は豊かになります。
いつも一番を身につけることができるからです。
その人のこだわりを目立たせることになり、個性をアピールできます。