余裕がないとは、いっぱいになっている状態のことを指します。
「気持ちに余裕がない」というのは、何かに忙しくて、考える時間も気持ちもなく、目の前のことで頭がいっぱいのことをいいます。
余裕がない状態は、すでにレッドゾーンに差し掛かっている状態です。
余裕がないことで自分が忙しいことを演出でき、かっこいいと思われるに違いないと考えていれば、誤解です。
余裕がないために頭の中が整理できず、的が外れた発言や、自分らしくない態度や動きになります。
余裕がないときは、自分が自分ではないときです。
本棚の本を整理するとき、本がぎっしり詰まっている状態で、どう整理するのでしょうか。
いくぶん本棚に余裕があれば、本を並び替えるときに、その空いた余裕を使って整理ができます。
しかし、隙間なく詰まった状態では、整理整頓は難しいです。
では、余裕のない状態になったときには解決策はないのでしょうか。
いいえ、1つだけあります。
物を手放すことです。
本棚にぎっしり詰まった本を、きれいに並び替えるためには、どれかを捨てるしかありません。
捨てて手放すことで、余裕を作れます。
余裕がない人は、たくさんのことを背負いすぎている人です。
仕事を抱えすぎている人。
自分の器以上に大きな責任を背負っている人。
時間に入りきらないスケジュールを詰め込んでいる人。
こうした人が、本来の余裕のある状態に戻るためには、何かを手放すことです。
捨てることです。
スケジュールを上手にこなす自己管理や、大きな責任も背負える器を手に入れることではありません。
まず何かを諦めて手放すことで余裕ができ、いつもの自分に戻ることができます。
整理整頓の基本は「捨てること」です。
捨てることは、物質的に限った話ではなく、精神的な話にも共通したことなのです。
気持ちに余裕を持つためには、何かを手放し、余白を作ることなのです。