捨ててしまうことは手に入れることだということに、ほとんどの人が気づいていません。
部屋にある物を捨ててしまえば、部屋の物は少なくなりますが、大きなことを手に入れた瞬間です。
「時間」と「余裕」です。
たとえば部屋に置いてあるテーブルを、いらない物として捨ててしまいます。
机1つあれば事足り、わざわざテーブルを置く必要はないと思えば、テーブルはいらない物になります。
テーブルを捨ててしまえば、掃除をする手間をとられることがなくなり、その空いた分だけ時間が手に入ります。
時間だけではありません。
テーブルがなくなった分だけ、スペースに余裕ができます。
もし時間と余裕が欲しければ、時間と余裕を追いかけるのではなく今、手にしている物を手放すだけでいいのです。
「手に入れる」という発想から「手放す」という発想に切り替えてみましょう。
あなたは今、思ったより不必要な物をたくさん持ちすぎています。
物を持てばもつほど、余計に時間と余裕が失われます。
時間と余裕を持ちたいがために、また新たな物を購入します。
しかし、実際は、物が増えることで余計に時間と余裕が失われる悪循環になっているのです。
悪循環になっていることに気づきましょう。
時間や余裕が欲しいと願っていれば、手に入れるのではなく、手放すことです。
手放せば、まさにその瞬間から「時間」と「余裕」が手に入ります。
物を手に入れるためには時間もお金もかかり、自分で自分の首を絞めることになります。
しかし、手放すだけなら、お金はかからず、そのうえ即効性があります。
現代人は幸せを追い求めた結果、たくさんの物を持ちすぎてしまい、心が狭くなり、余裕がなくなり、時間に追われて苦しんでいます。
戦後の物のなかった時代なら、豊かさのために手に入れるという発想も通じました。
しかし、今の物があふれる時代では、そうした発想は通用しなくなってしまっているのです。
今は、手放すことで手に入れる時代なのです。