桜の季節になれば、できるだけお花見を楽しみにいきましょう。
もみじの季節になれば、できるだけ紅葉を楽しみにいきましょう。
お花見も紅葉も、楽しめる回数は有限です。
しかも楽しめる回数は意外と少ない。
たとえば、人生を「80年」で考えるとします。
30歳の人であれば、あと50回しか楽しめないことになります。
人生を「100年」で考えた場合であっても、あと70回です。
もちろん年齢や寿命は人によって異なりますが、100回未満がほとんどになるはずです。
あらためて考えると、お花見も紅葉も、楽しめる回数は意外と少ないことに気づくのではないでしょうか。
少なくとも楽しめる回数は有限であることだけは間違いありません。
お花見も紅葉も、いつでも楽しめるわけではありません。
お花見は春の時期だけであり、紅葉は秋の時期だけです。
「見頃」という点で考えるとさらに期間が短くなり、7日から10日程度でしょう。
だからこそ、お花見も紅葉も毎年きちんと楽しみたい。
もたもたしているとどんどん散っていき、あっと言う間に終わってしまいます。
「桜も紅葉も見たことがある。毎年あることだから珍しいことではない」と思う人もいるでしょう。
たしかにそのとおりですが、有限であることに気づけば、希少な機会をきちんと楽しもうと思うはずです。
自然の芸術を楽しめるだけ楽しんでおこうと思うはずです。
仕事で忙しくてなかなか時間が取れないこともあるでしょう。
多忙な日々を送っているなら、帰り道にちょっと立ち寄るだけでもいいのです。
意外と楽しめる回数が少ないことに気づけば、時間を作ってでも楽しみに行くだけの価値はあります。
「楽しめる回数は有限」と思えば、重い腰も上がるでしょう。
「あと何回お花見ができるかな」
「あと何回紅葉を楽しめるかな」
そんなことを考えながら鑑賞を楽しめば、より美しく感じられるはずです。