人生ではあるとき「時代の転換点」に直面することがあります。
いわば、歴史の教科書に載るような出来事です。
歴史の教科書に載るような出来事は、社会的なインパクトが大きい証拠です。
人類にとって重大な出来事ということです。
社会全体に変化がおよび、全国民に影響があります。
時代の転換点では「急カーブ」を強いられます。
法律が大きく変わったり新しいルールができたりして、生活様式が一変します。
世の中が大きく変わると、新しい時代が始まったような印象を受けるでしょう。
今までと違った生活様式が始まると、最初は誰でも強い違和感を覚え、大きなストレスがあるでしょう。
そんな時代の転換点に直面しても、文句を言わないことです。
「納得がいかない」「今までのほうがいい」「何とかならないの?」と騒ぐ人がいます。
どうしようもないことです。
大きな流れには身を任せるしかありません。
時代の大きな変化には従うしかありません。
インドで作られた原始仏教経典に「諸行無常」という言葉があります。
「世の中に存在するものに永久不変なものはなく、常に変化を繰り返す」という意味です。
鎌倉時代の軍記物語『平家物語』の冒頭は「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という言葉があります。
祇園精舎の鐘の音は常に響きが変わっていて、それは絶え間なく変化する世の中のようであるということです。
鎌倉時代の書物に諸行無常の記載があるように、時代の変化は大昔から続いている自然の摂理です。
時代の転換点に直面したら、腹を立てるのではなく、まず喜んでください。
歴史の教科書に載るような場面を経験できることは、恵まれたことです。
その大変化が、良いことであれ悪いことであれ、歴史の節目に立ち会えたことは間違いありません。
政治や社会情勢など大きな時代のうねりには、身を任せるのが賢明です。
時代の転換点は大河の流れと同じであり、個人の力では太刀打ちできません。
拒んだり歯向かったりしたところで、無駄にエネルギーを消耗するだけ。
ストレスに苦しめられて人生を生きにくくなります。
時代の大きな変化があれば、嫌々従うではなく、快く迎えましょう。
無理に抵抗するより快く受け入れたほうがスムーズです。
快く迎えれば、大きな変化がやってきてもさっと対応できます。
急カーブがあってもするっと方向転換できます。
ストレスが最小限になり、素早い方向転換を実現できます。
変化を受け入れる人が、成功します。
新しい時代を快く迎えることができるのです。