大きなストレスに襲われたときは、余裕を失ったり視野が狭くなったりしがちです。
そんなときよくあるのが「どうして自分だけが……」という悲観的な思いにとらわれてしまうことです。
「どうして自分だけこんな不幸なのだろう」
「どうして自分だけこんなに苦しんでいるのだろう」
「どうして自分だけこんなつらい目に遭うのだろう」
自分だけと思えば思うほど絶望を感じます。
真っ暗の中に独りぼっちでいるような孤独感を覚えます。
死に神に取りつかれているような不気味な感覚になることもあるかもしれません。
しかし、ここに誤解があります。
「どうして自分だけが……」は勘違いです。
つらいときほど余裕を失い視野も狭くなるため「自分だけ」という悲観的な思いにとらわれやすくなります。
ここで大切な考え方があります。
「多くの人が経験していること」です。
ストレスが襲いかかってきたとき「多くの人が経験していること」とつぶやきましょう。
嘘をつかれたり裏切られたりすることも、多くの人が経験していることです。
喧嘩も、失恋も、恋愛トラブルも、多くの人が経験していることです。
受験の失敗も、投資の失敗も、買い物の失敗も、多くの人が経験していることです。
入社後のギャップに悩むことも、職場の人間関係に悩むことも、仕事を辞めたくなることも、多くの人が経験していることです。
入院することも、盗難被害に遭うことも、親を亡くすことも、多くの人が経験していることです。
離婚すら、3組に1組という時代です。
あらためて考えてみると、つらいことの大半は多くの人が経験していることに気づかされます。
目を覚ましてください。
世界で自分しか経験していないという状況はほとんどありません。
むしろ逆です。
あなたが悩むことのほとんどは、多くの人が経験しています。
地球上に数え切れないほど存在しています。
「多くの人が経験すること」と思えば「自分だけではない。仲間が大勢いる」と思えるでしょう。
大きなストレスが襲ってきたときは「多くの人が経験していること」と思えば、心が軽くなります。