道を歩いていると、目の前を歩く人から何か落ちました。
どうやら落とし物のようです。
本人は気づいていない様子です。
音もなく落ちると、なかなか気づけません。
日常では人が落とし物をする瞬間を偶然目撃することがあるものです。
さて、こんなときにどうするか。
やるべきことはひとつしかありません。
さっと拾って急いで追いかけましょう。
「これを落とされましたよ」という一言でいい。
きちんと相手に届け、相手の不注意をフォローすることが大切です。
自分に関係ないと思ってそのまま無視して歩く人もいるかもしれません。
もちろんわざわざ拾って追いかける義務はありません。
相手と面識はなく、自分に関係のない人でしょう。
見て見ぬふりをして通り過ぎても、叱られることも責められることもないでしょう。
しかし、逆の立場で考えてみてください。
自分がうっかり落とし物をしたとき、後ろから「これを落とされましたよ」と声をかけ、届けてくれる人がいれば助かるでしょう。
「よかった。危ないところだった」とほっとするはずです。
「ありがとうございます。なんて親切なのだろう!」と感激するはずです。
大切な貴重品であれば、命拾いに近い感覚を覚えるはずです。
自分がされて嬉しいことは、相手も同じです。
だからあなたの出番です。
その場ですぐ拾って追いかければ、すぐ間に合います。
追いかけるといっても目の前であり、数メートルか数十メートルでしょう。
不注意は誰にでもあることです。
自分に関係なくても、人の不注意をフォローする親切心が大切です。
あなたの瞬発力が試されます。
「どうしようかな」と迷っていると、立ち去っていき、見えなくなってしまいます。
一瞬の場面ですが、さっと行動できるようになっておきましょう。
迷うことなく、行動できるようにしておきたい。
すでに日頃からできている人もいるでしょうが、あらためて心がけておくに越したことはありません。
目の前の人の落とし物をさっと拾って急いで追いかけるあなたは素晴らしい。
そういう小さな親切を神様はきちんと見ています。
「いいことをしましたね」と幸運をプレゼントしてくれます。