不安はもやもやとした感覚です。
濃い霧のような存在で抽象的なところがあります。
抽象的だから捉えどころがわかりにくい。
「どんな不安があるのか」
「何が原因なのか」
「ほうっておけばどうなるのか」
わかるようではっきりわからないのが気持ち悪い。
不安は自分のことなのに、はっきりわからないところがあります。
心のもやもやが頭の中を埋め尽くしていき、ため息が止まりません。
不安を考えているだけでは、もやもやしたりいらいらしたりするばかりでストレスがたまる一方です。
では、どうすればいいのでしょうか。
そこでおすすめなのが「紙に書き出す」という方法です。
頭に不安が浮かんだら、紙に書き出しましょう。
きれいな文章である必要はありません。
シンプルな箇条書きで十分です。
自分が抱えている不安をありのまま書き出すことが大切です。
もやもやしていて文章化がしにくいなら、思いついたままの適当な言葉でもかまいません。
不安は、紙に書き出すだけで軽くなります。
「紙に書き出すこと」が「外に吐き出すこと」となります。
心がすっきりして気持ちがちょっと楽になるでしょう。
これだけでもストレスが軽減されます。
そして紙に書き出すと「視覚化」ができます。
文字になるため、はっきり目に見える形になります。
「なるほど。私は今、この不安で悩んでいるのだね」
もやもやしていたものがはっきりして、明確に捉えることができるようになります。
不安を視覚化することで冷静な客観視ができるようになり、建設的な思考がしやすくなります。
具体策を考えることができるようになり、結果として解決の近道につながります。
時には意外な発見をすることもあるでしょう。
「大きな不安に感じていたけど、あらためて書き出すと、この程度なのだね」
紙に書き出してみると、案外小さなことに悩んでいたことに気づくことも少なくありません。
不安は、紙に書いてみることから始まるのです。
くよくよ不安に苦しむくらいなら、今すぐ不安を紙に書き出してください。
軽い気持ちでかまいません。
汚い字でも適当な言葉でもOKです。
視覚化ができるだけでなく、気持ちが楽になったり解決策を考えやすくなったりして、いいことばかりです。
損をすることはないのですから一度やってみることです。
紙に書き出すだけで、不安解消の扉が開くのです。