「私ってダメ」というセリフを耳にすることがあります。
ミスをしたとき「間違えちゃった。私ってダメね」と口にします。
勉強でうまく覚えられないと「全然覚えられない。私ってダメね」と口にします。
スムーズに仕事ができないと「自分が嫌になる。私ってダメね」と口にします。
うまくいかないことがあるたびに、決まり文句のように「私ってダメ」というセリフを口にする人がいるものです。
「私ってダメ」と言えば、周りの人は「そんなことはないよ」と優しく励ましてくれるでしょう。
発言を聞くかぎり謙虚なセリフに思うかもしれませんが、大きな誤解です。
これは謙虚でも何でもありません。
ただの自分いじめです。
ささいな一言に思えますが、注意が必要です。
「私ってダメ」というセリフを言った瞬間、自分に「ダメ人間」のレッテルを貼ることになります。
自分をダメ人間と決めつけることになり、悪い自己暗示をかけることになります。
「私ってダメ」というセリフを言えば言うほど、どんどん自己肯定感が下がり、自信がなくなります。
自分で自分をダメと決めつけてしまうと、何をやっても無駄なような気がして、前向きな努力や新しい挑戦を怠るようになります。
自分の長所や強みを見つけようとしなくなります。
いつも自分を卑下していては、できることもできなくなります。
「私ってダメ」と言えば言うほど、腐っていくことになるのです。
「私ってダメ」というセリフは、百害あって一利なしです。
自分をおとしめるパワーがあるので絶対避けてください。
「私ってダメ」というセリフに心当たりがあるなら、今すぐ捨ててください。
自分の可能性をつぶしてしまう言葉なので禁句にしましょう。
謙虚のつもりで言っているなら大きな誤りなので、今すぐ禁句にするのが賢明です。
禁句にするのはもちろん、思うのもよくありません。
「私ってダメ」と思いそうになれば、すぐ原因を探ってください。
大切なのは「建設的な思考」です。
できないことがあれば、できない原因を探して、解決すればいいだけです。
わからないことがあれば、わかりやすい方法を見つけて勉強するだけです。
常に建設的な思考をして、人生を前に進めてください。
できないこともわからないことも、正しい方法が見つかれば、解決します。
できないことがあれば「苦手分野」と思うだけにしておきましょう。
苦手分野は誰にでもあることです。
できないからといってダメ人間というわけではありません。
むしろ苦手分野があるのは人間らしいことです。
苦手分野は「個性」として快く受け入れましょう。
苦手分野に関わらなければいけない状況があるなら、得意な人に代行をお願いしましょう。
反則でも非常識でもなく、普通のことです。
苦手なことは得意な人にお願いすれば、単純に解決します。
人にお願いすると余裕ができるので、自分は自分のできることに専念すればいいことです。
人生に「私ってダメ」というセリフは必要ないのです。