ビジネスでは「検討時間」をいただける場面があります。
契約や手続きなど大きな買い物の際は、先方から検討時間をいただけるのが一般的です。
「今ここでお返事されなくても大丈夫です」
「次回でも間に合います」
「時間はたっぷりありますからごゆっくりお考えください。決まりましたらご連絡ください」
もちろん初めて聞く内容で熟慮しなければいけないことなら、時間を置くことが欠かせません。
焦りは禁物です。
契約内容の確認や家族との相談が必要であれば、いったん持ち帰る必要があります。
大きな買い物であればあるほど、時間をかけてじっくり検討する必要があるでしょう。
しかし、その場の時点ですでに確認も相談が終わっていて決定していることなら話は変わります。
その場で答えなくていいことでも、すでに決定していることなら、その場で答えてしまいましょう。
検討時間をいただけたとしても、先延ばしにしないことです。
チャンスはスピードが命です。
すでに決定していることをわざわざ先延ばしにしたところで無意味です。
いったん時間を置くと、ろくなことになりません。
時間が経つにつれて気持ちが冷めてしまうでしょう。
連絡するのが面倒くさくなってほったらかしになってしまうでしょう。
そもそも連絡するのを忘れることも少なくありません。
「念のために」と思うかもしれませんが要注意です。
慎重であることは大切ですが、慎重すぎるとかえってチャンスを逃します。
状況は、時間が経つごとに刻々と変化しています。
もたもたしていると、売り切れになったり突然終了になったりしてチャンスが消滅するかもしれません。
すでに決定していることをわざわざ先延ばしにするのは、自らチャンスを逃すようなもの。
たった1日遅らせるだけでも、仕事が1日分遅れることになります。
その場で答えなくていいことでも、すでに決定していることなら仕事を前倒しにしましょう。
つかめるチャンスは、しっかりつかむこと。
「実はもう決めています」という一言で、話を前に進めるだけです。