会議の際、全員がそろっていないため、開始を遅らせるケースを目にすることがあります。
「まだいらっしゃってない人がいますので、メンバーがそろうまでもう少々お待ちください」
参加者全員がそろうまでしばらく待たされます。
時には10分以上待たされることも珍しくありません。
時間通りに会議を始めると、遅れて来た人に内容をもう一度伝えなければいけなくなります。
同じことを2回説明しなければならないのは面倒です。
二度手間が回避できるよう、開始時間を過ぎても、参加者全員がそろうまで待つというケースが少なくありません。
こうしたケースは、形骸化された会議などで多く見られます。
毎回やっていることなので、緊張感が乏しく緩い空気があるため、時間に遅れてくる人が多いのです。
しかし、開始を遅らせるのは良くありません。
まずきちんと時間を守って参加している人たちに失礼です。
会議では、多くの人から時間をいただいているため、わずか数分であっても軽視できません。
参加人数が多くなればなるほど、多くの人から時間をいただいていることになります。
20人の参加者がいて、5分遅れるなら、100分の損失です。
30人の参加者がいて、10分遅れるなら、300分の損失です。
これは大きな時間です。
たった5分10分の遅刻であっても、実際は多くの時間を奪っていることになるのです。
開始時間になったら、さっと会議を始めましょう。
非があるのは遅刻をする人であって、時間を守っている人ではありません。
会議に遅刻をして聞き逃したことがあっても、困るのは本人です。
きちんと時間を守っている人たちのためにも、時間になったら、予定通り会議を始めるのがスマートです。
たとえ遅れてくるのが社長だとしても、予定通りに進めます。
それで社長が腹を立てるのなら、残念ながら、社員から時間を奪っている意識が希薄ということになります。
予定通りに進めるのは、開始時間だけではありません。
終了時間も、予定時刻を越えないようにしましょう。
参加者には次の予定があり、延長があると迷惑がかかります。
会議が盛り上がったとしても、きちんと予定時間に終了するのがスマートです。
どうしても延長が必要な場合は、時間前に参加者から許可を得るようにしましょう。
開始時間も終了時間も、きちんと予定通りで進めることが大切なのです。