執筆者:水口貴博

時間感覚を身につける30の方法

  • 「だらだらした1時間」と
    「集中した1時間」は、
    まったく違うことに気づく。
時間感覚を身につける30の方法

時間を上手に使う人には「知恵」がある。

神様はすべての人間に対して、平等に与えてくれているものがあります。
時間です。
時間だけは、人間の生まれも育ちもまったく関係なく平等に1日24時間として与えられています。

まずは効率の悪いことを経験する。

時間を増やすためには、知恵が必要です。
知恵はどうすれば身につけることができるのでしょうか。
それは、効率の悪いことを経験することから始まります。

時間を大切にするとは、同じ失敗を二度と繰り返さないということ。

発明王エジソンの有名な言葉に「実験の結果が成功のときだけでなく、失敗のときも自分には大きな収穫だ」という言葉があります。
成功だけでなく、失敗までも自分には大きなプラスだと言っているのです。
成功できれば理想ですが、それがすべてではありません。

「だらだらした1時間」と「集中した1時間」は、まったく違うことに気づく。

「だらだらした1時間」と「集中した1時間」。
どちらも同じ1時間に変わりありません。
1秒が3600回繰り返されただけのこと。

お金持ちより、時間持ちになろう。

世の中で幸せになれる人は、お金持ちの人ではありません。
時間持ちの人です。
自分の時間を持つ人は、心にゆとりができ、自分のための人生を歩むことができるようになります。

休むことは、時間を大切にするということ。

1日をフルに有効活用したいとき、1日中忙しいことが効率のよい方法だと思われがちです。
しかし、実際は1日中忙しくしていると、やがて疲れから減速します。
体力に自信のある人でも、1日中全力のスピードで駆け抜けていると、途中から苦しくなって息切れを起こします。

時間は、自分を厳しく叱ってくれる先生。

時間は、厳しく叱ってくれる存在です。
大声で怒鳴る存在ではありません。
自分のやりたいことを、無言で没収する存在です。

大切なことほど、最初に話す。

時間を有効に使うためには、まず結論から始める方法に変えることです。
一番大切な結論を後回しにしてしまうと、本当に後からできるかどうかという保障がなくなります。
たとえば、話をするときも、結論を最後ではなく最初に話したほうが、時間を有効に使えます。

「ちょっと」は禁句。
具体的に言おう。

「ちょっと待ってください」
こんな言葉を言われたことはありませんか。
ほんの少しだけ待ってほしいときによく使う、便利な言葉です。

心に「余裕」がなければ、充実しているとは言えない。

忙しくしている姿と充実している姿は、見た目はとてもそっくりです。
どちらのタイプとも慌ただしく動き、少ない時間を有効に活用していることがわかります。
しかし、よく見てみると、見た目は同じようでも、表情が違っていることがわかります。

確かめる時間を省かない。

確かめる時間は、思ったより重要です。
確かめるというのは、確実にできているかどうかを見るということです。
ときどき確かめる時間がもったいないと言っている人がいますが、時間を有効に使っているようで実はとても危険な使い方なのです。

やると決めたからには、重い腰をさっと上げる。

紙に書いてある文字を素早く転写ができる、コピー機というものがあります。
そんなコピー機は、人間とそっくりな一面を持っています。
コピーを取りたいと思うときに、まずスイッチを入れます。

スピードのある人は「はい」と素早く返事ができる。

たいてい返事は、早い返事と遅い返事の2種類があります。
「はーい」という遅い返事と「はい」という早い返事です。
時間を無駄なく使い、スピードのある仕事ができる人は必ず返事も早くなっています。

子どものころに教えられたことほど、大切なこと。

私はときどきこういうことを言われます。
「貴博君の書いていることは、子どものころに教えられていたことを言ってるね」
たしかにそのとおりです。

感謝をすることは、人との関係を促進させる効果がある。

感謝をするのが面倒と言っている人がいます。
「時間がない」
「手紙を書く時間がない」

適齢期より「今やりたい」という気持ちを大切にする。

時間を大切に使うために、次のことを心がけましょう。
適齢期より「今やりたい」という気持ちを大切にする。
これが時間を大切に使うための基本です。

ささいなことに対する気遣いに、相手の優しさが感じられる。

自分のためにも相手のためにもなるちょっとした気遣いがあります。
一つ一つの気遣いはそれほど大きなことではありません。
しかし、そんな小さなところまでケアをしてくれるところに相手の優しさや気配りのよさが感じられます。

上手な時間の使い方とは、充実した時間を送るということ。

時間は、そのときの心の状態に応じて、長くもなったり、短くもなったりします。
嫌だなと感じているときは時間が遅く感じられ、楽しいなと感じるときは時間が経つのが早く感じられます。
同じ1時間を過ごすなら、だらだら1時間過ごすのではなく、楽しく1時間を過ごすほうが上手な時間の使い方と言えます。

好きなことで、忙しくなろう。

集中力は、出そうと思っても、なかなか出るものではありません。
集中力を出すことに気が向いてしまえば、逆に集中できなくなります。
集中力というのは「気づけば集中していた」「いつの間にか集中していた」といった感じです。

人には人のテンポがある。

人には、それぞれのテンポがあります。
みんなが同じテンポではありません。
人それぞれに、自分の性格ともいえるテンポがあります。

時間を有効に使いたいときほど、行動に出る。

何かを成し遂げたいと思うとき、やってみてどうなるのかは、やってみないとわかりません。
行動して初めて、その実態が明らかになります。
成功を収めている企業には、ある共通点があります。

緩急をつけて、リズムを大切にする。

ジェットコースターでは、山になっている部分と谷になっている部分があります。
レールが谷に向かって落ちているときは、勢いがあってスリルがあります。
だからとはいえ、急降下の前の山をゆっくり登る時間も、高揚感を味わう大切な時間です。

最初の1歩が大切。
手紙は宛先から書き始めよう。

友人や家族から手紙がきたら、まず返事をするために新しいはがきに宛先を書くようにしましょう。
手紙の中身はすぐ書かなくてもかまいませんから、相手先の宛先だけはすぐ書くようにします。
すると不思議なことに、手紙の中身までも格段に書き始めやすくなります。

残りの人生を考えると、生き方が変わってくる。

あなたは今、何歳ですか。
では、80から年齢を引いてみましょう。
それが、あなたの残りの人生です。

利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考える。

新しいことを始めるときに、何を基準に判断していますか。
お金が稼げそうだとか、利益があるからとかを基準にしていれば、要注意です。
自分にとってプラスになることを考えるなら、利益があるかどうかより、楽しめるかどうかを基準に考えることが大切です。

すべてを1人で抱え込まない。
できないことは、できる人にやってもらう。

協力をすれば、時間をいとも簡単に手に入れることができるようになります。
協力をすることは、誰かに手伝ってもらうことです。
誰かに手伝ってもらうことは、自分のプライドや見栄が許さないと思っている人は時間を有効に活用できない人です。

肩書ではなく名前で呼ぶと、早く仲良くなれる。

会社の上司には、肩書がついています。
「社長」「部長」「課長」などの肩書です。
学校でいえば「委員長」という肩書もあります。

見せる努力は、努力とは言わない。
本当の努力は、見えないところでするもの。

見せる努力をしている人がいます。
友人の前、上司の前、好きな人の前。
人目があれば「評価されるチャンスだ!」「印象アップのチャンスだ!」と言わんばかりに張り切って取り組みます。

やるべきことを後回しにすると、精神的ストレスが大きくなってしまう。

時間を大切にするとは、今を一生懸命に生きることです。
私たちは、常に一瞬一瞬の時間の中で生きています。
今とは、一瞬の連続です。

時間がないのではない。
時間の使い方が下手なだけだ。

「時間がないです」
「時間がありません」
「毎日やることが多くていっぱいいっぱいです」

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