嫌いなことを仕事にしないことです。
嫌いなことなら避けて当然に思われますが、現実はどうでしょうか。
世の中を見渡すと、意外なことに嫌いなことを仕事にしている人が少なくありません。
もちろんそれなりの事情があるのでしょう。
安易な事情から避けられない事情までさまざまです。
避けられない事情がある場合は別ですが、問題は、安易な事情で嫌いな仕事をしている場合です。
「給料がいいから」
「家から近いから」
「尊敬される仕事だから」
「休みが取れやすいから」
「福利厚生が充実しているから」
こうした事情で嫌いなことを仕事にしているなら要注意です。
どれも安易です。
目先のことしか考えていません。
安易な事情で嫌いなことを仕事にすると、その先には悩みの日々が待ち受けているでしょう。
まず嫌いな仕事は「心の反作用」が働きます。
「嫌い」という気持ちが前提にあるため、ネガティブな気持ちに悩まされます。
我慢することが多くなり、ストレスに悩まされます。
嫌いなことをしているので、心の整理に悩まされます。
なかなかやる気が出ないので、モチベーション管理に悩まされます。
思うように仕事が進まないので、スケジュール管理に悩まされます。
肉体的にも精神的にも苦しくなって、体調管理に悩まされます。
嫌いな仕事に携わると、悩みのオンパレードになるでしょう。
仕事は、人生の中で大きな比重を占めるものです。
一般的に仕事は、学校を卒業してから定年を迎えるまで40年以上続きます。
「嫌いなことを仕事にする」ということは「嫌いなことに40年以上耐えなければいけない」ということになります。
これを生き地獄と言わずして何と言うのでしょう。
考えるだけでげんなりします。
あまりの大変さに頭がくらくらしてくるでしょう。
目の前が真っ暗に感じて、ため息が止まらなくなります。
悩まない生き方をしたいなら、好きなことを仕事にしましょう。
好きなことを仕事にすれば、気持ちを奮い立たせる必要がありません。
普通にしているだけで、自然とやる気やパワーが出てきて、熱心な姿勢になります。
ポジティブなパワーが湧いてきて、明るい気持ちでいられます。
好きなことであれば、自発性が生まれます。
「好きだ」という気持ちは「近づきたい」という気持ちなので、自然と積極的になれます。
「仕事をしている」というより「遊んでいる」「楽しんでいる」という感覚になって、集中力が持続します。
難しいことがあっても、好きなことであれば、楽しみながら解決していけます。
好きなことであれば、ストレスにも強くなります。
ポジティブなパワーが疲れやストレスを吹き飛ばしてくれます。
楽しみながら仕事ができる上、ストレスにも強くなるので、仕事を長く続けることができ、結果を出しやすくなります。
好きなことを仕事にすれば悩むこともなくなります。
「好きなことを仕事にするなんてきれいごとだ」
そんな反論をする人もいるでしょう。
たしかに現実では、好きなことを仕事にできないことがあるのも事実です。
「チャンスに恵まれない」「能力が足りない」「許されない状況がある」など、事情はさまざまです。
ここがポイントです。
好きなことを仕事にできないなら「好きなことに関わる仕事」をしてください。
一部でもいいのです。
好きなことを仕事にできなくても、好きなことに関わる仕事ならできるはずです。
たとえば、本が好きで、それを仕事にしたいとします。
王道は文筆家ですが、その限りではありません。
本屋で働く方法もあるでしょう。
編集・校正・販売など、本に関わる仕事があるでしょう。
記者やライターとして働くことも、本に携わる仕事と言えます。
翻訳家として働くのもありです。
翻訳を通してさまざまな文章を触れていけるので、本に携わる仕事の1つと言えるでしょう。
旅行が好きだとしましょう。
王道はツアー添乗員ですが、その限りではありません。
旅行代理店の受付として働くのもいいでしょう。
地元の観光案内役として働く方法もあります。
ホテルでコンシェルジュとして働くのがいいでしょう。
記者として働くのもありです。
記者と旅行は無関係に思えますが、取材を通して各地を回っていけるでしょう。
発想力を生かして、さまざまな可能性を模索してください。
チャンスが巡ってくれば、異動願や転職で、より好きなことに近づいていけばいいでしょう。
好きなことを仕事にできないなら、好きなことに関わる仕事をすればいいだけです。