完全な人間になろうとしないことです。
完全な人間になるのは不可能です。
もともと人間は不完全な生き物です。
誰にでも苦手や弱点はあります。
弱いところもあれば、最初からできないこともあります。
思い込みをすることもあれば、勘違いをすることもあります。
ぼんやりしていたせいでミスをすることもあります。
せっかく覚えたことも、時間が経てば忘れます。
一生懸命頑張っても、才能がないことには限界があります。
肉体には寿命があり、いずれ死を迎えるときがやってきます。
この世に万能人間が1人もいないように、完全な人間になろうとするのは不可能です。
完全な人間になろうとすると、弱いところに注意が向きます。
「○○が苦手」
「○○ができない」
「○○が足りない」
マイナス面ばかり見てしまい、自分で自分を責めてしまいます。
きちんとできないことにいらいらしてしまいます。
セルフイメージが下がってしまい、自信を喪失します。
そんな自分にも嫌になって、自己嫌悪になってしまいます。
不完全な人間が完全になろうとするのは、最初の時点で無理があります。
完全な人間になろうとするから悩むのです。
悩まない生き方をしたいなら、不完全な自分を受け入れましょう。
「不完全な自分でよし」と考えることです。
人間ですから、苦手なこともあれば、できないこともあります。
思い込みをすることもあれば、勘違いをすることもあります。
間違えることもあれば、ど忘れをすることもあります。
どんなに頑張っても、能力や才能の限界があります。
「完璧にはなれない」「万能にはなれない」と自分を許していきましょう。
もともと人は不完全な生き物なのですから、能力も才能も限界があって当然です。
もちろんミスや失敗が起きたときは反省が必要ですが、いつまでもくよくよする必要はありません。
反省が終われば、さっと忘れ、また前を向いて歩き始めればいい。
不完全をよしとして、受け入れればいいのです。
苦手なことやできないことがあっても自分を責めません。
「悪いことではない。人間らしいことだよね。できる人にお願いすればいいね」
くよくよしないで、楽観的に考えましょう。
思い込みや勘違いがあっても自分を責めません。
「仕方ないね。うっかりすることもあるよね。大丈夫、大丈夫」
前向きに考え、不完全な自分を受け入れましょう。
能力や才能の限界を感じても、自分を責めません。
「このあたりが限界だね。これは自分に向いていないことだね。自分の理解が深まったね」
プラスに受け止め、自分の適性を知る手がかりにすればいいのです。
不完全な自分を受け入れていきましょう。
ネガティブ思考が吹き飛んで、自責の念に苦しまなくなります。
余計なストレスから解放され、気持ちも楽になります。
それどころか自分が愛らしく思えてくるでしょう。
人は不完全な人間に好感を持ちますが、自分についても同じです。
自分の不完全さを認めて受け入れると、温かみや人間味を感じて、自分のことが好きになれます。
「人間らしいなあ」としみじみして、心の安定が手に入るのです。