「人は考える葦である」
17世紀のフランスの学者、パスカルの言葉です。
「葦」とは植物の名前です。
水辺に生える、ススキに似たイネ科の多年草です。
「人間は、自然の中で1本の葦のように弱い存在だが、考える能力を持った貴い存在である」という意味があります。
思考の偉大さを説いた言葉であり、大変有名な名言です。
考えることは素晴らしい能力ですが、時として自分に牙をむくことがあります。
「考える葦」という言葉のとおり、人は思考する生き物です。
地球上で最も高度な思考を持つ生き物でもあります。
脳が発達しているため、生存競争を勝ち抜き、人類は地球上で最も繁栄する生き物となりました。
それゆえ暇があると、良くも悪くも、いろんなことを考えてしまいます。
大切なことを考えるならいいですが、余計なことまで考えてしまうと厄介です。
過去を振り返り、後悔を思い出しては悩みます。
未来のことを考えては、余計な不安や心配をするようになって悩みます。
自分のこと、友人のこと、仕事のこと、家族のこと、将来のこと。
暇があると、いろんなことを考えてしまいます。
それゆえに悩みます。
考えなくてもいいことまで考え始め、1人で悩み苦しむことになるのです。
暇があると、ため息が止まらなくなります。
悩まない生き方をしたいなら、忙しくなってください。
もちろんやみくもに忙しくなるのではありません。
建設的・生産的なことに忙しくなりましょう。
仕事や勉強に忙しくなりましょう。
スポーツに忙しくなりましょう。
やるべきことに集中して忙しくなってください。
やるべきことをやればやるほど、人生の駒が前に進んでいきます。
忙しくしていれば、余計なことを考えないで済みます。
適度な緊張感によって気合が入ります。
集中力も発揮できて仕事がはかどります。
仕事に集中すれば、しっかり頭が働いて、解決策もひらめきます。
仕事に限ったことではありません。
趣味や遊びに忙しくなってもOKです。
「充実感」「幸福感」「ストレス解消」という意味では、有意義なことです。
楽しみに没頭している間は、幸せな時間を送れます。
楽しんだ後は、気持ちのいい疲れを感じることができるでしょう。
充実した時間を送って忙しくしていれば、悩むこともないのです。