人間関係では、嫌われてしまうことがあります。
相手を怒らせるつもりはなくても、ちょっといざこざがあって嫌われてしまうことがあるもの。
悪気はないのに、相手から一方的に嫌われてしまうこともあります。
好意が空回りして、逆に嫌われてしまうこともあるでしょう。
嫌われてしまったら自分を否定されたように感じます。
人格まで否定されたように感じて、落ち込んでしまうものです。
しかし、嫌われることにもメリットがあります。
「しっかり覚えてもらえる」ということです。
「嫌い」という感情は強烈なインパクトです。
脳は、快より不快を優先します。
不快は人にとってリスクが伴う感情のため、より記憶に残りやすい特徴があります。
相手に嫌われたなら「しっかり覚えてもらえた」ということです。
相手から嫌われたことは残念ですが、覚えてもらえたことは光栄です。
これはこれでよかったといえるのです。
忘れられるくらいなら覚えてもらえるほうがましです。
覚えてもらえなければ、相手にとって存在しなかったのと同じことになります。
少なくとも覚えてさえくれていれば、相手の記憶の中で生き続けることができます。
学生時代の頃を思い出してください。
好きな先生より嫌いな先生のほうが、はっきり覚えているでしょう。
インパクトが強い分だけ記憶にもしっかり残ります。
忘れようにも忘れられません。
卒業して時間が経ってから「あのときは嫌いな先生だったけど、今思えばいい先生だった」という考えに変わります。
忘れられるくらいなら、覚えてもらうほうがいい。
いかに相手に覚えてもらえるかです。
嫌われたとしても、あなたのことが印象深く残ることになります。
思い切り嫌われたなら、あなたのことを一生忘れることはないでしょう。
嫌われても、むやみに落ち込まないことです。
相手から嫌われることは悪いことと思いますが、あながちそうとも言えません。
しっかり覚えてもらえました。
少なくとも相手の記憶の中で生き続けることができます。
嫌われたことは残念ですが、落ち込む必要はありません。
相手の記憶に残ることができたのですから、それはそれでよかったのです。
「しっかり覚えてもらえた」という点では意味があります。
「嫌われてしまったね。仕方ないね」
「嫌われちゃったね。でも覚えてもらえたから、まあいいか」
これでいいのです。
くよくよ落ち込まず、前向きに考えましょう。
あっさり考え、嫌なことはさらりと流してしまいましょう。
このくらいの心意気がないと、人生をやっていけません。
嫌われたことに落ち込むのではなく、覚えてもらえたことを喜びましょう。
嫌われたからといって、一生嫌われたままとは限りません。
嫌われても記憶に残っているなら「敗者復活戦」があります。
あるときわだかまりが氷解して、仲を取り戻す可能性もあるでしょう。
大嫌いだった相手が一転して大好きになる可能性もゼロではありません。
「ギャップ=魅力」です。
大嫌いが大好きに変わるのは珍しくありません。
「いつか仲がよくなるかもしれないね」と思ったほうが、前向きでいられます。