幼い子どもは、なぜかわいいのでしょうか。
背が低かったり、かわいい表情をしたりなどの理由がありますが、もっと大切なことがあります。
幼い子どもがかわいい本当の理由は、反論をしないからです。
親からのしつけに反論せず、何でも素直に受け止めるから「かわいいな。いい子だな」と思います。
性格や態度がまっすぐですから「もっと助けてあげたい」という優しい気持ちになれます。
逆の場合はどうでしょうか。
幼い子どもとはいえ、親のしつけに反論していると、まったく印象が変わります。
「脱いだ靴はきちんと揃えましょう」というしつけに対して「嫌だ。面倒くさい」と否定されると、むっとします。
「脱いだ服はきちんとたたみましょう」と言ったとき「お母さんがたたんでおいて」と言い返されると、いらいらします。
少なくとも反論は、喜ばれる行為ではありません。
むしろ喜ばれない行為です。
反論すればするほど「生意気」と思われます。
それは、自分にも当てはまるのです。
人から指摘を受けたとき、反論する癖はありませんか。
「嫌だ」
「面倒くさい」
「それは違うと思う」
言い返したとき、相手から「生意気だ」と思われます。
知識が多くなればなるほど、反論もだんだん多くなります。
もちろん自分の考えを持つことは大切ですが、こだわりすぎると対立の原因になります。
反論が多くなればなるほど、周りから煙たがられ、嫌われる原因になるのです。
いま一度、反論するのではなく、素直に受け止めてみましょう。
言われたことを素直に受け止める姿勢が大切です。
反論しない人ほど、愛されます。
言い返すなら、最初に相手からの意見を受け止めてからにしましょう。
「たしかにそうだと思います。しかし」と言えば、悪い気はしません。
最初に素直に受け止める態度を心がけるだけで、大人でも柔らかい印象になれるのです。