仕事がたくさんあるとき、どうするか。
ここは疲れ方に関係する場面の1つです。
仕事がたくさんあると、手際よく処理したいと思うところでしょう。
ここでよくあるのが、マルチタスクの進め方です。
いわゆる「並列処理」「同時進行」です。
仕事がたくさんあればあるほど、マルチタスクで早く終わらせたい気持ちが強くなるもの。
しかし、その欲張った考え方が疲弊させる要因です。
人の脳はマルチタスクができるようになっていません。
人の脳はシングルタスクが基本です。
特に男性の脳は、シングルタスクの傾向が顕著です。
一度にやろうとすると、頭の切り替えが頻繁に必要になって、なかなか集中できません。
集中しかけては頭を切り替え、また集中しかけては頭を切り替えることになります。
何度も頭を切り替えていると、そのうち頭がくらくら混乱して、めまいがしてくるでしょう。
精神的な疲労がたまり、疲れやすくなります。
1つのことに集中できないため、仕事の結果も中途半端になります。
注意が散漫になることでミスや修正が増えて、仕事のスピードが鈍ります。
マルチタスクは、疲れるもとです。
一度にやろうとすると、ろくなことになりません。
仕事は、1つずつ片付けましょう。
マルチタスクよりシングルタスクです。
仕事がたくさんあると一度に処理したくなりますが、1つずつ片付けていくのが賢明です。
仕事がたくさんあるなら、まず優先順を決めましょう。
頭の中で考えるのではなく、きちんと紙に書き出してください。
目に見える形になれば、冷静に優先順位を考えることができるようになります。
優先度の高い仕事から1つずつ片付けるだけです。
1つずつ取り組めば、しっかり集中できます。
しっかり集中するから、スムーズに実力を発揮できます。
最大限の結果を発揮できます。
1つずつ片付けていくたびに、達成感が得られます。
達成感は、やる気を持続させる燃料です。
達成感は爽快感です。
達成感はすがすがしくて気持ちよく、疲れを吹き飛ばす効果もあります。
1つずつ片付けることで、やる気が長続きして、いい仕事ができます。
一度にやるより1つずつ片付けるほうが、仕事の完了が早く、疲れも少ないのです。