疲れない生き方をするためには、完璧主義に要注意です。
完璧主義でいると、疲れやすくなります。
完璧主義は、何でも100点満点でないと気が済みません。
1つの間違いや欠点も許そうとしません。
常に完全を目指しています。
最高の理想を追い求める姿勢は素晴らしいですが、実際には難しい現実があります。
人間はうっかりする生き物です。
ぼうっとすることもあれば、勘違いをすることもあります。
そもそも人間が不完全な生き物です。
不完全な生き物が完璧を実現しようとするのは無理があります。
完璧にするのはきわめて難しい目標です。
必然的に仕事時間も長くなります。
完璧を実現するには、多大な苦労と膨大な時間をかける必要があります。
過度のストレスを覚悟しなければいけません。
学校の試験でもそうです。
90点までは現実的ですが、90点以上を目指すとなると、急に難しくなります。
100点満点を取るためには、膨大な時間と労力が必要になります。
それだけ時間と労力をかけたとしても、確実に100点満点を取れるとは限りません。
最後は「運」も必要になるからです。
完璧主義でいると、強い緊張にさらされます。
「絶対間違えてはいけない」と思うので、常に緊張しています。
1つでもミスや間違いをしようものなら「大変だ!」と大慌てをします。
完璧主義は理想主義です。
99点であっても不満です。
100点だけが許容範囲なので、めったに満足することがありません。
完璧主義は、人に対しても完璧を求めます。
自分が完璧を心がけているので、相手にも同じ価値観を押し付けようとします。
人の欠点が気になっていらいらします。
相手がミスをすると、むっとします。
「どうしてできないの?」と責めてしまいます。
人と接するたびにいらいらして、不機嫌になる頻度が多くなります。
完璧主義でいると、ことあるたびに神経をすり減らすことになるため、疲れやすくなります。
疲れない生き方をするためにはどうするか。
「完璧主義」をやめ「最善主義」になるのです。
最善主義とは「与えられた条件の中で、ベストを尽くす方針のこと」をいいます。
最善主義になれば、余計なストレスから解放されます。
完璧でなくても、それが最善であれば「OK」と納得できます。
最善主義になれば、少しくらいミスや間違いがあってもいいと思えます。
人のミスや間違いにも「そういうこともあるよね」と寛容になれます。
与えられた条件の中で、最も好ましい方法を採ることです。
最善を尽くせば、完璧を達成できなくても悔いがありません。
「自分なりにやるだけのことはやった」と納得できます。
自分のすべてを出し切ったことに満足できるので、すがすがしい気持ちでいられます。
うまく心の整理ができるので、次のステップに進めます。
無駄に疲れなくて済むのです。
疲れない生き方を実現したいなら、最善主義になりましょう。
なかなかすぐに変えるのは難しいですが、心がけ次第で可能です。
主義を変えることは、生き方に関わります。
考え方を変えて、価値観の革命を起こしましょう。
最善主義は、多忙な現代人にとって必須のスキルです。