完璧主義を治したいなら、完璧を求める癖を改めましょう。
完璧の達成には膨大な時間と労力が必要になるため、肉体的・精神的に苦しくなります。
ストレスやプレッシャーが増え、いらいらしやすくなります。
完璧を求めるのは、フィニッシュのないマラソンを走っているようなもの。
いくら走って、どれだけ前に進もうと、フィニッシュのたすきが見えません。
フィニッシュが見えないと、自己管理やモチベーションの維持も難しくなります。
ペース配分に失敗したり、途中で熱意と意欲が失われたりして、諦めやすくなります。
そもそも完璧が存在しない世界もあります。
たとえば、育児・夫婦生活・芸術には完璧が存在しません。
むやみに完璧を求めるのは、地獄への道のりになるでしょう。
結果や評価を具体的な数字で表現できません。
完璧主義を治すためには、少しずつ完璧を諦めていくことが大切です。
では、完璧主義を諦める代わりに何を目指せばいいか。
ここで取り入れたいのが「最善主義」です。
完璧を求めるのではなく、自分ができるかぎりの努力ができれば、それでよしとします。
最善を尽くそうと思えば、いちいち結果の良しあしに動じなくて済みます。
ミスや失敗があっても「次に生かせばいい」という前向きな考え方を促せます。
たとえ結果が出なくても「やるだけのことはやった」と満足できます。
たとえば、大事な試合が控えていて、練習に打ち込んでいたとします。
練習してうまくいかないときは、焦ったりいらいらしたりしますが、そんなときこそ最善主義を思い出します。
ひたすら前を向いて練習に打ち込めばいい。
与えられた条件の中で、できるかぎりの方法でベストを尽くします。
そうすれば、無理なペースではなく、自分のペースで練習ができます。
仮に試合で負けたとしても「やるだけのことはやった」と納得できるので、くよくよすることもなくなります。
余計な後悔をしなくて済むのです。
完璧主義ではなく、最善主義になりましょう。
心が軽くなり、気持ちが楽になります。
最善主義こそ、人生を幸せにする習慣です。