当たり前とは、いわば土台です。
当たり前という土台があるから、次の一歩を確実に歩めます。
当たり前のことを軽く考えている人は、基本をおろそかにしているということです。
いくら大きな家でも、土台となる土が軟らかかったり、柱がぐらぐらしたりすれば、すぐ傾いてしまいます。
しかし、土台の土が硬く、柱もしっかり立っていれば、大きな台風がやってきても大丈夫です。
当たり前を軽く考えていると、表面的な家の外見を気にして、土台となる土や柱のことを「どうでもいい」と思っているのです。
これでは初めはよくても、いつかは倒れます。
きちんとした人ほど、必ず常に基本を忘れず、当たり前のことをきちんと実行しています。
何が一番大切であるかを、本当に理解して実行できています。
日本のプロ野球界で有名な監督の1人である長嶋監督がいます。
長嶋監督が現役時代、最も練習に時間を費やしたのは「素振り」だと言っています。
毎日欠かさず、必ず素振りを行い、基本を固めます。
夜中でもふと自分のフォームが気になり始めると、飛び起きて練習場へ向かい、自分のフォームをチェックしたと言います。
そうしなければ自分のフォームが気になって余計に寝られないからと言うのですから、さすが本物です。
基本がしっかりしているからこそ、次への応用が初めてできるのです。
応用とは「基本の組み合わせ」です。
どんな応用もそうですが、基本がしっかりしていないと応用は必ずうまくいかないのです。
基本さえしっかりしていれば、知らずに応用もできるようになるのです。