嫌なことがあったとき、どうするか。
ここが、引っ込み思案の勝負所です。
嫌なことがあったとき、誰でも落ち込むでしょう。
「大変なことをしてしまった……」
「自分が恥ずかしい……」
「これからどうしよう……」
もちろん嫌なことがあったのですから、落ち込むのも当然です。
しばらく元気が出なくて、無気力な状態が続くでしょう。
落ち込みの余韻が続いて、ずきずき心が痛むはずです。
しかし、引っ込み思案の人は、落ち込むだけでなく、くよくよする傾向があります。
普通は時間が経つにつれて落ち込みから立ち直っていくものですが、引っ込み思案の人は何度も失敗を振り返ります。
「どうしてあんなミスをしたのだろう……」
「過去に戻ってやり直したい……」
「自分が情けなくて恥ずかしい……」
引っ込み思案の人は、大げさに考える傾向があります。
何度も過去を振り返っては、大きなため息をつく。
これがよくありません。
心の傷口をわざわざ自分で蒸し返しているようなもの。
いつまでもくよくよしていると、不幸な雰囲気まで漂い始めます。
話しかけづらい雰囲気が出て、人も離れていってしまいます。
自分にやってくるのは未来しかないのですから、くよくよしたところで余計なエネルギーが失われるだけ。
過去の失敗を引きずったところで、いいことはありません。
元気が出ないばかりか、行動力も生産性も低下して、悪影響が深刻になります。
くよくよする癖があると、引っ込み思案を克服できないのです。
くよくよするのはやめましょう。
大切なことは、反省です。
きちんと反省さえできれば、さっと気持ちを切り替えましょう。
過去を振り返りたくても、振り返らない。
意地でも前を向く。
ネガティブな気持ちは潔く振り切って、ポジティブな気持ちになることが大切です。
誰かに迷惑をかけたなら、きちんと謝ればいいだけです。
誠実に謝れば、相手もきっと許してくれるでしょう。
「大したことない」と自分に言い聞かせることも大切です。
大きなミスや失敗に思えても、あらためて冷静に考えると、意外と小さなことだと気づけるでしょう。
反省は、くよくよしないためにあります。
反省が終われば、もうくよくよするのは禁止です。
どうしてもくよくよしてしまうなら、意地でも顔を上げてください。
顔を上げれば、太陽の光が目に飛び込んできます。
自然と心が明るくなり、ポジティブな気持ちになれます。
嫌なことがあっても、くよくよしないで、さっと忘れることが大切です。