読書をしている人は、成長している人です。
本は、先人の知識知恵の塊です。
先人は、人が経験するであろう失敗を先に経験して、そこで初めて得る知識や知恵を本にまとめて残しています。
読書をすることで、心の成長が加速していくのです。
今までの単なる経験が、実は意味のある経験なのだと、糸がほどけたように理解できます。
将来、こんなことが起きるのかと、今から計画を立てやすくしてくれます。
読書によって、頭の中がどんどん整理されます。
できる人でも「読書をしていない」と言う人がいます。
その人は、おそらく謙遜して言っているだけです。
もしくは、逆にとても読んでいる人です。
日頃からとてもたくさんの本に目を通しているため、ペースが少しでも落ちると「読んでいない」と表現します。
私の父は、部屋にはそれほど本は置いていません。
書斎に本が何十冊かありますが、どれも昔に読んだような古い本が多いです。
今は読んでいないのかと思うと、そうでもないのです。
代わりに新聞を、かかさず読んでいます。
隅から隅まで、活字を拾って読んでいます。
本に限らず、活字はいろいろなところにあります。
広告、看板、雑誌など、周囲の活字を拾うだけでも、かなり情報収集ができます。
私が留学時代によく行っていた美容院の人も、よく本を読んでいました。
時間があれば、どんどん本を読んでいました。
よく本を読んでいることもあり、難しい話や面白い話をしてくれます。
日頃から本を読んでいるおかげで、表現もとても豊かです。
知識が豊富だけでなく、知恵も豊富です。
本を読んでいる人は、モテます。
話が面白く、わかりやすいです。
気も利いて、物事をよく知っているから深い話もしやすくなります。
心が広く、おおらかになります。
話を聞ける人は、知らないから聞くだけでなく、自分の中にしっかりした哲学があるから、聞くことができるのです。
哲学を軸にして、いろいろな話を吸収できるのです。
剣の達人と言われる、宮本武蔵も、よく本を読んでいた偉人です。
沢庵和尚がオオカミのように暴れている武蔵を見て、オオカミから人に変えるため、牢屋に閉じ込めます。
牢屋には、城にある万冊ともいわれる本を大量に置きます。
武蔵は、牢屋の中で何もすることがないため、仕方なく本に目を向けます。
武蔵はその牢屋にいる3年間、本を読み続けます。
読み続けて3年後には、最初はオオカミだったような武蔵が、落ち着いた武蔵へと変わります。
牢屋から出てきたときには、姿勢までしっかりして、背筋もぴんと伸びています。
本を読めば読むほど、知性や品も備わってきます。
どれだけ自分が愚かなのかに気づき、謙虚な姿勢になるのです。
経営者の中には、目的に合った本を熱心に読めば、学校に行く必要はないと言い切る人もいます。
本は、心の栄養です。
体は大きくなりませんが、心は無限大に大きくなります。
できる人は、本をいつも読んでいる人なのです。