世の中には「投資」と呼ばれる行動があります。
投資と聞いて思い浮かべるのは「株」「債券」「不動産」などではないでしょうか。
もちろん代表的な投資ですが、それだけではありません。
私たちの身近にも、実はたくさんの投資があります。
「自分のため」「会社のため」「子どものため」など、高めたり育てたりすることはすべて投資です。
たとえば、読書です。
本を読んで楽しむだけと思うかもしれませんが、もっと大きな意味があります。
本を読むことは、立派な投資です。
知識が身について、思考力が身につく。
知恵が身について、世渡りがうまくなる。
世界観が広がって、想像力や発想力が豊かになる。
読書によるメリットは、近い将来、自分のために役立つはずです。
本を買うのにお金はかかりますが、投資金額は将来回収できます。
それどころか投資したお金以上の利益を得ることができるでしょう。
たとえ今すぐ役立たなくても、いずれ別の形で人生に役立つはずです。
部下を育てることも、投資です。
自分の時間を削って部下の教育を行います。
部下の教育には手間暇がかかりますが、先行投資です。
部下が仕事をしっかり覚えれば、手際よく仕事をこなしてくれるようになるでしょう。
教育に時間がかかったとしても、部下の仕事力が高まることで、後から楽になります。
自分の分身を作るような感覚です。
頼りがいのある部下に育てば、自分も楽になります。
いずれその部下が、会社を背負う人物になる可能性もゼロではありません。
子育てを頑張る親もいるでしょう。
子育てを頑張ることは、子どもへの投資です。
未熟な子どもを立派に育てるには、時間も労力もお金もかかって大変です。
学費がかかったり、しつけに手間暇がかかったりなど、負担のかかることばかり。
わがままで甘えん坊の子どもに振り回され、毎日が苦労の連続かもしれませんが、投資と考えることです。
親が努力した分だけ、子どもはすくすく成長していきます。
親がきちんとしつけることで、子どもは礼儀作法を身につけていきます。
栄養バランスの取れた食事を提供することで、発育もスムーズです。
親が愛情を持って育てることで、子どもも愛情あふれる心を身につけていきます。
子どもは親の姿を見ながら育っていきます。
優しい親からは、優しい子どもが育ちます。
将来立派な大人・社会人へと成長していくでしょう。
立派な子どもに成長してくれれば、ゆくゆく国のために活躍してくれるでしょう。
投資はすべて、種まきです。
将来の花につながる行動です。
「将来のために種をまいている」と思うことです。
お金・労力・時間がかかったとしても、建設的な意味が伴うことで、ポジティブな気持ちで頑張れるようになります。