私たちの日常では「風」が存在しています。
外にいるなら、チャンスです。
皮膚感覚を研ぎ澄ませると、たいてい風が吹いているでしょう。
強い風や弱い風、温かい風や冷たい風、優しい風や爽やかな風。
外にいるとき空気の圧を感じると、風が吹いていることがわかりますね。
空気であり、目に見えない存在ですが、いつも私たちの身近で吹いています。
心地よい風であれば、柔らかいクッションに包まれているようで気持ちがいい。
「いい風だなあ」と癒やしを感じます。
曇り空で強い風が吹いていれば「これから天気が悪くなるのかな」と、下り坂の天気を予感することもあるはずです。
もちろん風を楽しむのもいいですが、ここに見落としがちなことがあります。
たまには「風の香り」も楽しんでください。
風を感じることはあっても、風の香りを感じることは少ないもの。
「風に香りなんてあるの?」と思うかもしれませんが、もちろんあります。
ないように感じるのは、意識を向けていないからです。
嗅覚を研ぎ澄ませ、風の香りに意識を向けてみましょう。
緑の多いところなら、植物の香りが感じられるでしょう。
雨が降っているなら、風に乗って雨の香りが感じられるでしょう。
春なら春の香りがして、秋の季節なら秋の香りがするはずです。
飲食店の多い場所なら、料理の香りがして、食欲を刺激されるかもしれません。
散歩中や通勤・通学中に風を感じることがあれば、風の香りにも意識を向けてみてください。
目をつぶると、より嗅覚が研ぎ澄まされるので、わずかな香りを感じやすくなります。
香りも風と同様、目に見えない存在ですが、感覚に集中することでより鮮明に感じられます。
風だけでなく、風の香りにも意識を向けると、日常の感動が増えるのです。