世の中には、手間暇を短縮してくれる便利な道具やサービスがあります。
便利な家具や家電。
高機能のパソコンやスマートフォン。
24時間営業のコンビニやファミリーレストラン。
代行サービスや外注サービスなど、多種多様です。
面倒な仕事がスイッチ1つで終わるなら、それに越したことはありません。
1時間かかることが10分でできれば、50分の時間短縮が得られます。
そうした便利な道具やサービスを賢く利用すれば、人生をショートカットできるでしょう。
スピードが求められる現代社会では、上手に道具やサービスを利用しながら生きていくことが大切です。
手間や時間を短縮して、空いた時間をより有意義なことに使えば、生産性も快適性もより向上するはずです。
しかし、あらゆることをすべてショートカットすればいいわけではありません。
人生をショートカットしても、楽しみまでショートカットしないこと。
人生をショートカットするのはいいですが、いつの間にか楽しみまでショートカットしていないか注意しましょう。
たとえば、料理が趣味の人がいるとします。
その人は、レシピを考えたり料理を作ったりしている最中は幸せを感じます。
少しでも料理の手間暇を減らすなら、コンビニやデパートでお弁当を買えば、簡単です。
ところがせっかく料理の手間暇をショートカットできても、楽しみまでショートカットしては本末転倒です。
料理が趣味の人にとって、便利な道具やサービスは、料理の楽しみを奪ってしまうことになるのです。
ショートカットできる機会があっても、自分にとって価値が高いなら、あえてショートカットをしないほうがいい場合もあります。
料理が好きな人が手間暇をかけて食事を作っても、それが自分の好きなことなら、充実した時間になります。
つまり、回り道を楽しめるかどうかです。
あなたにとって回り道を楽しめることは何ですか。
自分の楽しみに関することなら、むしろ回り道を楽しむ余裕を持ちたい。
回り道を楽しめることがあれば、あえてショートカットしない選択をお勧めします。