発想力を豊かにするには、どうすればいいのでしょうか。
それは「驚きの目」を取り戻すことです。
理屈ばかり考えていませんか。
論理的な思考ばかりしていませんか。
たしかに理屈や論理は大切です。
難しい問題を解くときには、理屈から考えなければいけません。
意味や理由を整理して考えることで、正解に導けます。
誰かを説得するなら、論理的な話し方が必要です。
筋の通った話だからこそ説得力が高まり、相手の心を動かせます。
私たちは子どものころ、驚きの目を持っていました。
見るもの、聞くもの、触れるもの。
すべてのことに「すごい」「面白い」「不思議」と驚いていました。
だから子どもたちはみんな、発想力の天才です。
常識にとらわれず、思いもよらぬ発想をしていきます。
ところが大人になるにつれて、だんだん物事に慣れていきます。
知識や経験が増えることで、いちいち驚かなくなる。
いつの間にか驚きの目を失ってしまうのです。
いま一度、驚きの目を取り戻しましょう。
私たちの日常は、驚きに満ちた世界です。
物も人も風景も、さらりと表面だけ眺めるのではなく、細部までしっかり見ることが大切です。
「絶対驚かない」と意地を張るのはよくありません。
「素直に驚こう」「自分から驚きに行こう」「もっと驚きたい」という前向きな姿勢が大切です。
自分の心にある興味関心の扉を開いてください。
たとえば、雑貨屋さんに行き、商品を眺めてみてください。
雑貨1つも驚きの対象です。
形・模様・デザインなど「何か面白い点はないだろうか」と考えながら、商品を観察するのがポイントです。
自分から興味を持ちに行くことで、平凡な商品も、ユニークに見えてくるでしょう。
「変わった形だな」
「きれいな模様だな」
「面白いデザインだな」
じっくり細部まで見ると、驚くべきユニークな点が見つかります。
「世の中にはこんなものがある」と感じるだけでいいのです。
驚きの目を大切にすることで、あなたの脳はどんどん柔らかくなります。
素直に驚くことを大切にすると、自然と発想力も豊かになります。
驚く経験を増やすことで、考え方が柔らかくなって視野も広がります。
気づけば、発想力も豊かになっているのです。