社会で仕事をしていると、誰かにおごってもらう機会があります。
上司・先輩・取引先などから「今日はおごります」と誘われることがあるでしょう。
「おごられるのは気を遣うから苦手」という人もいるでしょう。
たしかにおごってもらうと、申し訳なく感じて、心理的なストレスを感じる人もいるはずです。
自分の食事くらい自分で支払いたいと思う人も多いはず。
しかし、おごりを拒んでばかりでは社交を妨げます。
「結構です」「自分で支払います」と意地を張ってばかりでは、せっかくの相手の好意を無駄にしてしまいます。
その人は、ちょっと見栄を張りたいのでしょう。
経済的な余裕を見せたいのかもしれません。
人生の先輩としての威厳を見せたいのかもしれません。
たまにはおごってもらうのもいいのです。
上手におごられるのも、社交術の1つ。
時には相手におごってもらうのもいいでしょう。
ただし、おごってもらったら、果たしておきたい約束事があります。
きちんとお礼を言うことです。
仕事の結果でお返しをするのもいいですが、まずきちんとお礼を言うほうが大切です。
1回のお礼だけでは不十分です。
お礼を3回は言いたい。
1回目のお礼は、食事を終えて飲食店を出るときです。
「今日はごちそうさまでした」と、きちんと頭を下げてお礼を言います。
2回目のお礼は、別れた後のメールです。
食事を終えて別れた後、当日中に「今日はごちそうさまでした」というメールを送ります。
別れた直後、できるだけ早めにメールを送るのがコツです。
3回目のお礼は、翌日会社で会ったときです。
にっこりした笑顔で「昨日はごちそうさまでした」とお礼を伝えれば、完璧です。
できるだけ朝一で言うようにしましょう。
何度もしつこくお礼を言うとくどくなりますが、3回までなら自然です。
時間やお金がかかるわけでもありません。
面倒かもしれませんが、特別難しいルールでもないはずです。
「1回お礼を言えば十分だろう」と思うかもしれませんが、油断は禁物です。
少なからずおごりは、お金をもらったのと同じ意味があるため、普段よりお礼を強調しておきたい。
うわべだけでもいいので、形だけでもお礼を言うことが大切です。
きちんとお礼を言うことで、相手は「おごったかいがあった」と体裁とプライドを保てます。
おごられたまま、お互いの親交が深まるのです。
もしお礼の配慮を忘れているなら、次から心がけてみてください。
今までできていなくても、これから注意すれば十分間に合います。