「明後日までに仕上げてほしい」
そう言われたら、あなたの中で期限を早めて「明日まで」と変換しましょう。
もし「明日までに仕上げてほしい」と言われたなら「今日中」と変換しましょう。
「今日まで」と言われた仕事は「今すぐ」と変換しましょう。
わざと早く繰り上げます。
わざわざ期限を短くする必要はないと思うかもしれませんが、ここがポイントです。
たしかに期限さえ間に合えば、問題はありません。
きちんと仕事の約束を果たしていることになり、悪いところもありません。
質の向上のため、期限ぎりぎりまで有効に時間を活用したい人もいるでしょう。
しかし、期限ぎりぎりで仕上げようとすると、落とし穴があります。
「まだ間に合う」
「まだ時間がある」
「後回しにしよう」
時間があることに油断して、着手が遅くなる。
期限ぎりぎりになってから、慌てて着手する。
余裕がないので、ミスや勘違いが増えるという悪循環です。
もしぎりぎりで完了させた仕事にミスや勘違いが見つかれば、やり直す時間もありません。
事情があって後回しにするならいいですが、意味もなく後回しにするのはよくありません。
無意味な後回しは、余計なトラブルを招く習慣なのです。
では、どうするか。
自分の中で、わざと期限を前倒ししましょう。
「明後日まで」と言われた仕事は、明日までに仕上げましょう。
「明日まで」と言われた仕事は、今日中に仕上げましょう。
「今日まで」と言われた仕事は、今すぐ仕上げましょう。
多くの人がぎりぎりで仕事を完了させる中、早めに仕上げようとするあなたの姿勢はひときわ目立つでしょう。
このことを「期待を超える」と言います。
たった1日早く仕上げるだけでも、上司の期待を超えたことになります。
仕事の結果は同じでも「ぎりぎりの完了」と「余裕を持った完了」とでは、評価が違います。
少し早めに完了させるだけですが、仕事の成果に「スピード」という付加価値が加わっています。
できるだけ早めに着手して、余裕を持った完了のほうが、高い評価が得られます。
これを何度も繰り返していくうちに、上司からの信頼が得られるようになります。
少し期限が短くなりますが、何とか達成できないか取り組んでみてください。
「早く仕上げるなんて無理」と思うかもしれませんが、本当に無理かどうかは、やってみなければわかりません。
集中して仕事をすれば、勢いとスピードが出て、意外とあっさり完了するかもしれません。
もしくは、作業効率を高めるアイデアが浮かんで、思わぬショートカットができることもあるでしょう。
本気になってみないと、本気になった自分に出会えません。
制限を厳しくすることで自分の成長にもつながるのですから、挑戦する価値はあるはずです。
期待は、超えるためにあります。
せっかく期待されているのですから、上司を驚かせてやろうではありませんか。
自分で期限を短くして、適度なタイムプレッシャーを作り出し、潜在力の発揮に生かしてください。