解決策がわからず、精神的な苦しみを感じるもの。
それは悩みです。
世の中に悩みのない人はいないでしょう。
常に私たちは、何らかの悩みを背負いながら生きています。
勉強の悩み、人付き合いの悩み、恋愛の悩み、仕事の悩み、進路の悩み。
悩みと格闘するのがこの世の常であり、人生の醍醐味でもあります。
悩みは、どうすれば解決できるのでしょうか。
すべて解決できるわけではありませんが、手軽な方法があります。
誰かに話を聞いてもらうだけでいいのです。
解決策やアドバイスを求めて、話を聞いてもらうのではありません。
ただ話を聞いてもらうだけでOKです。
「今こんなことで悩んでいて大変です」という感じで十分。
もちろん話し相手は誰でもいいわけではなく、きちんと選びましょう。
できるだけ信用ができ、口の堅い人が適切です。
そのうえで、その分野の専門家であれば最高です。
悩みの大半は、1人で抱え込んでいるのが原因です。
1人で抱え込んでいると、気持ちがもんもんとするばかりでストレスを吐き出せません。
しかも気持ちが内側に向くため、物事を大げさに考えてしまい、どんどん自分の中で膨張していきます。
たとえ小さな悩みでも、黙ったまま1人で抱え込んでいると、重く大きく感じるようになるから厄介です。
悩みは、いきなり解決を目指すのではなく、まず軽くすることから始めましょう。
それが「人に話すこと」です。
悩みは、人に話しただけで軽くなります。
人に話をすると、ひとまずストレスを吐き出せます。
心のストレスが減ると、身も心も軽くなり、自然と視野も広がります。
人に話しながら、頭の中で情報も整理整頓されていく効果もあります。
あらためて冷静になって考えると、実はさほど難しい問題ではなかったことに気づくこともあります。
人に話しただけ、ストレス発散と思考の整理整頓が同時に行われ、自然と解決することも少なくありません。
役立つアドバイスがなくてもかまいません。
「聞いてもらった」という事実があるだけで安心できます。
確実に解決できるわけではありませんが、解決につながるアクションにはなるはずです。
世の中に自分の事情を知っている人がいるのは、心の支えになります。
大半の悩みは、誰かに聞いてもらっただけで、半分は解決するのです。