行動のスピードを上げる方法の1つ。
それは「最低限の準備」です。
十分な準備ではなく、最低限の準備であることがポイントです。
もちろん準備は大切です。
責任やリスクが伴う仕事なら、十分な準備が欠かせません。
1つのミスが重大なトラブルを招く恐れがあるなら、あらゆる事態を想定して、準備を整えておく必要があります。
少しでもリスクを減らせるなら、時間がかかろうと小さなことであろうと、十分な準備を整えておくのが得策です。
しっかり準備を整えておけば、トラブルが発生しても即座に対処でき、仕事がスムーズに進みます。
しかし、どんな仕事でも、十分な準備を整えようとするのは得策ではありません。
抜け目なく取り組む姿勢は素晴らしいですが、完璧にこだわっていると、必要な準備も膨大になります。
時間も手間もかかりすぎてしまい、仕事を始めるのが遅くなります。
お金もかかって経済的にも厳しくなるでしょう。
十分な準備は、スピードが遅くなる元凶です。
どんなことでも、ミスや失敗を100パーセント防ぐのは不可能です。
完璧に準備を整えようとすると、エンドレスの作業に陥り、永遠に仕事を始められなくなるでしょう。
そこで取り入れたいのが「必要最低限の準備」です。
軽微な仕事なら、整える準備の量を減らしましょう。
ミスや失敗をしても致命的ではないなら、必要最低限の準備でOKです。
必要最低限の準備ができれば、さっそく行動を始めましょう。
十分な準備には時間も労力もかかりますが、必要最低限の準備なら、時間も労力も少なくて済むでしょう。
もたもたする必要がなく、すぐ行動に取りかかれます。
時間・お金・労力といった限りある資源を有効に活用できます。
「必要最低限の準備では十分な仕事ができない」と思うかもしれませんが、誤解です。
追加で準備が必要になれば、仕事をしながら整えていけばいいのです。
「十分な準備でなければいけない」というのは先入観です。
あらためて考えると、必要になってから準備しても間に合うこともあるはずです。
準備は大切ですが、十分な準備にとらわれないこと。
必要最低限の準備でよしとすれば、取りかかる時間を最短にできます。
仕事の準備を必要最低限にすると、スピードが出るのです。