酔うために飲むものといえば、お酒です。
お酒の主成分はエタノール。
脳には、有害物質の侵入を防ぐ脂肪細胞膜が存在しますが、脂肪と結合したエタノールは、その膜を通り抜けて脳に到達します。
お酒を飲むと、思考がぼんやりするのは、エタノールによる作用です。
適度な飲酒には、気分転換やストレス発散の効果が認められています。
しかし、酔う方法がお酒しかないと思っているなら誤解です。
私たちは本来、お酒がなくても酔うことができます。
それは「没頭」なのです。
たとえば、趣味に没頭することです。
お酒を飲むと夢見心地の気分になりますが、趣味に集中しているときも、夢見心地の気分になれます。
人は没頭しているとき、時間を忘れ、自分を忘れ、現実を忘れます。
そして、楽しくて仕方ない状態になります。
趣味に没頭して楽しんでいる瞬間、誰でもお酒に酔っているような快感が得られます。
よい汗をかいたり、知識や技術を向上させたり、ストレスを発散できたりします。
これは、お酒で酔うより、はるかに健全です。
脳の中では、快感物質が大量に放出され、現実世界にいながら天国を体感できます。
気分転換やストレス発散を、お酒だけに頼らないことです。
お酒で酔うのもいいですが、お酒なしで酔えるほうが、もっといい。
安易にお酒を頼るのではなく、日常範囲の中から酔える対象を見つけてください。
趣味やスポーツだけではありません。
旅行や映画鑑賞の時間も、夢のような心地よい時間になるはずです。
時間を忘れるほど没頭できることを見つけてください。
そして、気分転換やストレス発散をしたければ、お酒ではなく、まずそれに打ち込むのです。
お酒なしで酔えるのは、レベルの高い酔い方です。
没頭は、お酒とは違い、二日酔いがありません。
そのため翌日の体調不良は気にせず、思い切って楽しめます。
もしお酒なしで酔えるようになれば、あなたの成功は約束されます。
お酒で酔うのもいいですが、お酒なしで酔えるほうが、もっといいのです。