同棲を始めたら、まず靴に注意してください。
「脱いだ靴の向きを揃える」というマナーです。
玄関で靴を脱いだら、きちんと向きを揃えましょう。
ルールというほどでもなければ、家事というわけでもありません。
お金の無駄遣いでもなければ、誰かに迷惑をかける行為でもありません。
別に玄関を靴で散らかしていても、すぐ同棲が破綻するような悪影響はないでしょう。
しかし、玄関で脱いだまま散らかすのは楽であっても、大切なものが失われています。
それは、あなたの礼儀作法です。
靴が散らかっていると、見た目も悪く、下品です。
外出するとき、玄関の靴が揃っていないと、履きにくくなるでしょう。
帰宅したとき、玄関の靴が散らかっていると、脱ぎにくくなるでしょう。
利便性だけでなく、印象も雰囲気もよくありません。
玄関の雰囲気が一気に悪くなり、同棲にだらしない印象が出てきます。
誰かが自宅に訪問して、家に上がる場面があるとします。
玄関の靴が散らかっていると「礼儀作法がない人なのだろうか」と感じるでしょう。
「脱いだ靴くらいで人間性を判断されたくない」と思っても、残念ながら、そう判断する世間があります。
ゆくゆく結婚して、子どもができたとします。
親が玄関で靴を散らかしていると、子どもたちも真似をするでしょう。
靴を散らかしていると、子どもたちの教育にもよくありません。
小さな心がけです。
小さな心がけだからこそ、その人の礼儀作法がよく表れるポイントでもあります。
玄関で脱いだ靴は、きちんと向きを揃えましょう。
玄関で靴を脱いだら、振り返って向きを揃えるだけです。
時間にして、ほんの3秒程度。
この礼儀作法を心がけるだけで、玄関の雰囲気がよくなります。
外出するとき、気持ちよく靴を履けます。
帰宅したとき、気持ちよく部屋の中に入れます。
玄関で靴を脱ぐとき、あなたの礼儀作法が表れる瞬間なのです。