同棲に慣れてくると、お互いの所有物の境界が曖昧になりがちです。
部屋の中に2人の持ち物がごちゃごちゃ入り乱れると、なおさらです。
ある日、何らかの事情で困ったとき、ふと相手の持ち物を盗みたくなる衝動に駆られるかもしれません。
一緒に暮らしていれば、相手の財産にアプローチするのも簡単です。
こっそり相手の財布からお金を盗む。
ばれないように相手の持ち物を盗む。
一緒に暮らしている関係なので「ばれても謝ればいい」という安易な気持ちがあるのかもしれません。
「親しい仲だから少しくらいいいだろう」という油断もあるのかもしれません。
たしかに同棲では助け合いの精神が大切です。
困ったとき、助け合いの一環として、お互いのお金や所有物を共有して、危機を乗り越えることもあるでしょう。
だからとはいえ、盗みはよくありません。
助け合いと盗みは別物です。
いくら助け合いとはいえ、相手のお金や持ち物を盗む行為は窃盗罪に当たります。
自分が大切にしている財産を盗まれれば、いくら犯人が恋人でも不快です。
一気に信頼関係を傷つける行為であり、2人の間にひびが入ります。
小さな金額・小さな持ち物でも、盗みは盗みです。
犯罪であり、罪になります。
たとえ拝借したつもりでも、事前の許可がなければ、盗みと誤解されても仕方ありません。
夫婦のような関係かもしれませんが、まだ正式な夫婦ではありません。
盗む行為を働けば、警察ざたになることもあります。
夫婦として法的に守られている関係ではないのですから、トラブルが起こったときに、不利になるのは自分です。
もし必要なら、まず相手の許可を取りましょう。
お金を盗むくらいなら、借りれば済むことです。
相手の持ち物を借りたいなら、一言許可を取ればいいだけです。
そばにいないなら、電話やメールで連絡を取れば済むことです。
ほしいなら「ほしい」とストレートに言ってもいいでしょう。
どんな事情があろうと、同棲相手のお金や持ち物を盗まないようにしましょう。