結婚をしないで、長年同棲しているカップルがいます。
同棲は、慣れてしまうと居心地のいい状態です。
正式な婚姻関係ではないので、家族付き合いや親戚付き合いがありません。
完全な夫婦関係ではないので、不都合があれば、すぐ同棲を解消できます。
特に「期限付き」「結婚前提」という条件を設けないで始めた同棲は、惰性的になりやすい傾向があります。
義務や責任を背負う必要がない同棲は、快適です。
法的な保護に制限はあるものの、慣れてしまえば楽に感じます。
「いつか結婚しなければいけない」と思いつつ、ずるずる同棲を続けているカップルも存在します。
中には「わざわざ結婚しなくてもいい」「子どももいらない」という考えが強くなることもあるでしょう。
そんな長年同棲しているカップルが、あるとき一転して結婚に踏み切るパターンがあります。
事情はカップルによって異なりますが、最も一般的な理由は1つです。
突然の妊娠なのです。
出産後も、結婚しないで同棲を続けるのは不都合が生じます。
結婚しないで出産すると、非嫡出子となってしまいます。
未婚のままでは夫婦の権利がないため、子どもを守りながら育てていくのが困難です。
未婚のまま同棲を続けるわけにはいかなくなるため、妊娠を機に同棲から結婚に踏み切るパターンが多く見られるのです。
もちろんこれも1つの流れです。
違法でもなければ、非常識とも言い切れません。
十分おめでたい出来事でもあります。
しかし、理想的なステップとは言いがたいでしょう。
「結婚してから妊娠」と「妊娠したから結婚」の2つを比べてみます。
最終的な結果は同じであっても、子どもへの愛情や育て方に違いが生じることがあります。
できちゃった結婚の離婚率は6割以上もあり、一般より高いというデータがあります。
無計画の妊娠であるため、子育ても無計画になりやすい。
「妊娠したから結婚」というパターンの場合「仕方なく育てる」という状態になることがあります。
十分な愛情を持って育てるなら、きちんと結婚を済ませたうえで妊娠したほうがいいでしょう。
子どもを作るならやはり計画的であるほうが、2人にとって経済的・精神的に余裕のある人生を送れます。
子どもにとっても、妊娠前から誕生を期待されながら生まれたほうが、嬉しいはずです。
無計画な妊娠・出産・子育てのしわ寄せは、子どもに向かう可能性もあります。
子どもへの期待が大きい分、愛情や育て方にも豊かになるはずです。
期限を設けずに始めた同棲でも、同棲中に期限を作ることも可能です。
いずれ結婚するつもりなら、今からでも遅くないので、具体的な期限を設けておきましょう。
妊娠をきっかけに結婚するくらいなら、前もって結婚しておくほうが賢明です。
「絶対結婚しない」と決めているなら、避妊対策を徹底する必要があるでしょう。
「結婚する・しない」「子どもを産む・産まない」は自由ですが、いずれにせよ計画的であることが大切です。