あなたが今、していることはまだ本当に一生懸命になっていません。
心のどこかで「うまくいかないかもしれない」という疑いを持っています。
「できる」と思っていると、できなかったときが怖いので「できないかもしれない」と疑いを持って心の準備をしているのです。
心のブレーキになっているのです。
「できないかもしれない」と心の準備をすることは、もうできていません。
人間には思えば思うほど、その方向へ向かっていってしまう性質があります。
本当はできることですから、どこかで手抜きをしているところがもったいない。
やるときにはやる、やらないときにはやらないという白黒はっきりさせた生き方をすることが大切です。
中途半端な気持ちが、自分には一番よくない状態です。
オリンピックに出る選手は、みんな自分が金メダルを取るものだと思っています。
金メダルを取るものだと思っている選手は、本当に金メダルを取ってしまいます。
「私にできないわけがない」という強い気持ちがあり、疑いがないからです。
しかし、ときとして金メダルを取ると思われていた人が、取れないときもあります。
そんなとき選手は、泣き崩れます。
自分が金メダルを取るものだと思い込んでいただけに、それだけ落ち込んでしまうのです。
しかし、それは今後の生き方に大きく影響を与えます。
一生懸命にやって信じていたものが崩れたほうが、悔しさを感じることができます。
銀メダルや銅メダルの選手が、次のオリンピックでは金メダルを取ってしまうという話はよくあります。
まさに取れなかったときの後悔をバネにした結果と言えます。
勝つときには、かっこよく勝ち、負けるときには気持ちよく負けるという白黒はっきりした気持ちのほうが、自分のためなのです。
たとえ恥ずかしさや悔しさでさえも、感じるときには心に突き刺さるくらいしっかり感じておくことです。
必ず、あなたの燃料になります。
恥ずかしい気持ちをしたくない一心で、あなたに磨きをかけてくれます。
はっきり意識することが重要です。
中途半端な気持ちでいると、中途半端な生き方になります。
オリンピックに出ている選手に、中途半端な気持ちで出ている人はいません。
だから強いのです。
決して「うまくいかないかもしれない」という中途半端な気持ちではないのです。
思いきり、ぶつかっていきます。
勝つときは思いきり勝ち、負けるときは思いきり負けてしまうほうが、気持ちいいのです。