本当の個性を出していくためには、いらないところはどんどんと捨てることです。
もったいないと思われそうですが、捨てないかぎり、本当の個性は出てきません。
自分にとっていらないことをあえて捨てていくことで、本当に大切な部分だけが浮き彫りになって残っていきます。
これはちょうど彫刻でも同じようなことが説明できます。
彫刻は、削るから、まとまった形に作り上げることができます。
彫刻のはじめの状態ではまだ何も削られていないため、どんな形にでもできるという可能性があります。
彫刻はどんどんと削っていくことで、初めて彫刻と呼ばれます。
彫刻があれほど個性を持った素晴らしい形であるのは、どんどんといらない部分を削っていったからです。
「もったいないから削れない」という人は、いつまでも彫刻を完成させることはできません。
もちろん個性も特性も印象も何もありません。
もったいない気持ちがあっても、思い切って捨てていくことで、どんどん形が出来上がっていくわけです。
人間も同じように、自分のいらないと思った部分はどんどんと捨てていきましょう。
何かを捨てるということは、何かを目立たせるということです。
あなたが自分らしく生きるためには、本当に大切なあなたの芯だけを残して、後のいらない部分はどんどんと捨てていくことです。
すると、個性がどんどん浮き彫りになります。
個性を出すとは「出す」より「捨てる」ことで実現できることなのです。