案外自分で自分がどう見えているのかは、自分ではわからないものです。
私たちはまず他人の声によって、自分のことを知ります。
「○○さんって、努力家だよね」と言われることで「え、私って努力家なのかな」と思います。
また「○○さんができるわけがないでしょ」と言われることで「やっぱり私にはできるわけがないか……」と思います。
自分が持っている心だというのに、動かしているのは自分ではなく他人という不思議さ。
心が弱い人は、自分で自分の心を動かすことができず、他人の言葉によって動かされてしまう人のことです。
自分の心を、他人に乗っとられています。
船を乗っ取るのは海賊ですが、心を乗っ取る海賊は他人です。
他人に振り回されているというのは、誰か他人に自分の心を乗っとられていることと同じなのです。
まず、自分で自分の心を操縦できるようにすることが大切です。
海を安全に航海できるのは、船をしっかり操縦することのできる船長がいることです。
同じように、あなたが自分らしく生きるためにもあなたがしっかりした船長になることです。
あなたの人生を航海していく船長は、誰でもないあなたです。
これを「周りに振り回されない」といいます。
自分の心を周りに振り回されないようにしっかり操縦できる船長になれば、自分らしく生きていくことができるようになります。
しっかりした船にしっかりした船長がいれば、たとえ外が雨、台風、嵐、雷でも、乗り越えていけます。
決して運がいいからではありません。
しっかり船を操縦することができているからです。
自分の進むべき方向を決めるハンドルは、常に外ではなく内側にあります。
自分らしく生きるためには、周りに振り回されず、自分で自分の心をコントロールすることがポイントなのです。