執筆者:水口貴博

人付き合いがうまくなる30のマナー

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「本物の敬語」は難しい。「丁寧語」を話せるだけでいい。

「本物の敬語」は難しい。「丁寧語」を話せるだけでいい。 | 人付き合いがうまくなる30のマナー

学生から社会へ出たときの大きな違いに「敬語」があります。

敬語の習得には、少し時間がかかります。

慣れれば簡単ですが、少し経験量が必要です。

最初から完璧な敬語を話そうとすると、慣れていないため、話し方が不自然になるでしょう。

たしかにコミュニケーションを円滑に行うことは大切です。

相手のほうが地位が上の場合、敬意を意識したコミュニケーションが必要です。

「敬語」という字は「敬意を払う語」と書きます。

相手に敬意の念を込めて使う言葉が「敬語」です。

しかし、これがそう単純でもありません。

私も20代になってわかったことなのですが、完璧な敬語を話されると、実は結構困ります。

話しにくいのです。

若い人でも、敬語が上手な人がいます。

「どこで、誰に習ったのかな」と思うくらいに上手な人がいますが、実は逆にコミュニケーションが取りにくくなります。

お堅い敬語は、お堅い雰囲気になってしまうのです。

円滑にコミュニケーションすることが、一番大切です。

しかし、敬語そのものが、時には「円滑さ」の障害になってしまうときがあるのです。

そのときです。

「敬語は、本当に難しいなあ」と痛感しました。

話せればよい、という問題ではないのです。

私はアメリカ留学中に、たくさんの大人の人と出会いました。

やはり大人には、敬語で話すのがマナーです。

それで、私が固い敬語で話すときによく言われました。

「そんな固い敬語使ったら、何も話せない」と、言われるのです。

だからとはいえ、砕けた口調で話せば「偉そうだ」と言われます。

私は困りました。

「日本語は、難しいな」と思いました。

そこで、別の大人の人に相談すると「丁寧に話せれば、それでいい」と言われました。

相手に対して、丁寧になる。

それが「丁寧語」です。

初対面の相手に対しては、とりわけ丁寧になることです。

丁寧は、失礼ではありません。

マナーの基本は「相手の気分を害さないこと」です。

たとえ敬語でも、固すぎて相手の気分を害してしまうと、マナー違反になります。

だからこそ、敬語習得の前に、相手に丁寧になる言葉を話せるようになるだけでうまくいきます。

丁寧に話せるようになってから、敬語を使えるようになるのが正しい順番です。

「お話をされたことがおありなのですか」より「お話をされたことがあるのですか」のほうがいいでしょう。

「今日のご予定をお聞かせ願います」より「今日の予定を教えてください」のほうが普通に丁寧な印象を受けます。

「先日は押し付けがましくお伺いし、申し訳ございません」より「先日はずうずうしく尋ねてしまってすみません」でいいのです。

柔らかい丁寧語のおかげで、相手も返事がしやすくなるのです。

人付き合いがうまくなるマナー(9)
  • 丁寧語を話す。
キャッチが入り、途中で電話を切ったら、面倒でも折り返し電話する。

人付き合いがうまくなる30のマナー

  1. マナーを学ぶためには、手本を見つけることが大切。
  2. 身の回りの人から、マナーのいい面だけを取捨選択すればいい。
  3. マナーには、共通点がある。
  4. 友人を無理やり誘わない。
    友人がやりたくないときは、そっとしてあげよう。
  5. 話しかけるタイミングに、センスが表れる。
    ずうずうしく会話に割り込まない。
  6. 「アケオメ、コトヨロ」で友人はがっかりする。
    言葉を省略すると、気持ちまで省略される。
  7. メールは、長く打ちすぎると、かえって長続きしなくなる。
  8. 名刺を渡すときにフルネームを声に出すと、名前を覚えてもらえる。
  9. 「本物の敬語」は難しい。
    「丁寧語」を話せるだけでいい。
  10. キャッチが入り、途中で電話を切ったら、面倒でも折り返し電話する。
  11. プレゼントのヒントは、雑談にある。
  12. 言葉より、態度のほうが、気持ちが伝わる。
  13. 目、顔、体を向ける人は、好印象を持たれる。
  14. 舌打ちが、他人の気分を悪くさせてしまう。
  15. お金を貸すときは、あげてしまうと楽になる。
    できなければ貸さないこと。
  16. メモを取りながら話を聞くと、相手の姿勢が変わる。
  17. 約束を破る人は、信用できない人。
    お酒の場では、約束しない。
  18. 予定変更のマナーは、前倒しにすること。
  19. 「~なんだけど」で終わる会話より「~です」で終わる会話が気持ちいい。
  20. 運転手の暴言が、乗っている人まで気分を悪くさせてしまう。
  21. コミュニケーションの基本は、キャッチボール。
    一方的な会話はやめよう。
  22. ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」のほうがいい。
  23. 知らない人がいるときは、雰囲気が固くなる。
    紹介すると、雰囲気が柔らかくなる。
  24. 香水は、強すぎないことが大切。
  25. 夜中に電話をするときは「夜分に恐れ入ります」から始める。
  26. 「ごめんなさい」が言えることは、人付き合いの基本マナー。
  27. 言い訳をして、いいわけがない。
  28. 返事ができる人はモテる。
    返事上手は、付き合い上手。
  29. 報告・連絡・相談をまめにする人が、信用される。
  30. 信用は、人付き合いの大切なマナー。

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