「『別れる』という言葉を使うと、相手を傷つける」
そう思い、別の言葉で言い換えようとする人もいるでしょう。
たとえば「別れる」という一言は、次のような言い換えができます。
「距離を置きたい」
「友人関係に戻りたい」
「恋人関係をお休みにしたい」
「お互い、別々の道を歩もう」
「少し違った関係になってみたい」
言い換えた表現を使えば、響きが和らぎ、相手を傷つけないように別れ話を切り出せるでしょう。
配慮は素晴らしいのですが、要注意です。
曖昧な言葉を使うと、誤解を招きやすいからです。
たとえば「別々の道を歩もう」という表現で、別れ話を切り出したとします。
自分は「別れる」という意味で言ったつもりでも、相手は「冷却期間を置く」という意味で誤解するかもしれません。
すると、自分では別れたつもりでも、相手は「まだ付き合っている」と食い違いが起こる可能性が出てきます。
何でも言葉を濁せばいいわけではありません。
別れ話では「別れる」という言葉をはっきり使ったほうがいい。
大事な場面では、はっきりした言葉が必要です。
これは、相手を傷つける意味にはなりません。
自分の気持ちを、ただ正直に伝えるだけのことです。
「別れる」という言葉は、少しとげとげしいですが、ストレートに意味が伝わる一言です。
勇気を出して伝えましょう。
別れ話では「別れる」という言葉をはっきり言うのがベストです。