人間は、感情的な生き物です。
落ち込めることにも、感謝しなければいけません。
地球上では、感情を持たない生き物がほとんどです。
空を飛ぶ鳥類や、水中を泳ぐ魚類、草むらで這い回るは虫類には、感情がありません。
それに比べると、落ち込めるだけで素晴らしいことです。
落ち込めるのは、高度に発達した脳があるおかげです。
こう考えてみてください。
落ち込んでいるときは、自分を反省したり、人生の意味を考えたりする機会であると。
八方ふさがりの状態だから「なぜだろう。どうすればいいのだろうか。別の方法はないだろうか」と必死で考えます。
苦痛や束縛から逃れようとするとき、人間は、未来を切り開くすさまじい思考力を発揮します。
普段は考えないことまで深く考えるため、人生の理解を促す機会になるのです。
そのため、よく落ち込む人は、思考力の成長スピードも速くなります。
芥川龍之介や太宰治など、文学者たちの多くは、よく落ち込むタイプばかりです。
ゲーテは、失恋で落ち込んだパワーを作品に発揮しました。
落ち込める感情があるから、私たち人間の知性を高めることができます。
時には、落ち込むことは大切です。
いつも落ち込んでばかりではいけませんが、人生ではなくてはならない感情です。