人から注意を受けたとき「怒られた」と思って落ち込んでいる人がいます。
相手の注意の仕方にもよりますが、優しく丁寧に注意を受けたのなら落ち込む必要はありません。
それは「怒られた」ではなく「叱られた」というほうが正しいからです。
「怒る」と「叱る」は違います。
怒ることは、感情の爆発です。
感情を相手にぶつける行為であり、一種のストレス発散になっています。
怒る状態のときは、乱暴な言い方や汚い言葉遣いが目立っていて「自分のため」になっているのが特徴です。
叱ることは、相手に諭すことをいいます。
理性をコントロールされていて、むやみに感情をぶつけることはありません。
静かで淡々とした口調になっていて、冷静な状態があります。
言葉のすべてが「相手のため」になっているのが特徴です。
「怒る」と「叱る」は似て非なるものです。
怒ることは「個人的感情」がベースであり、叱ることは「愛情」がベースです。
怒ることは「自分のための行為」であり、叱ることは「相手のための行為」です。
それぞれ別物であるため、きちんと区別することが大切です。
人から注意を受けたとき、冷静に振り返ってみてください。
相手は、怒っているのではなく、叱っているだけではありませんか。
叱られたことを怒られたと誤解しているなら、今すぐ認識を改めてください。
叱られたことを怒られたことと勘違いしていると、相手を悪く誤解しかねません。
怒られるのは嫌なことですが、叱られるのはありがたいことです。
わざわざ悪いところを無償で教えていただけました。
親であれ上司であれ先輩であれ、叱ってくれる人は神様です。
叱られることはあなたの成長につながります。
落ち込む必要はなく、相手に感謝が必要です。
きちんと悪いところを直して、次に生かせばいきましょう。
叱られることは、幸せなことなのです。