「安定した業界であるため、魅力を感じました」
「御社の安定した業績に引かれて、志望しました」
面接では、安定に関する志望動機をよく耳にします。
1つの企業に長く働き続けたければ、やはり安定を目安に就職活動をする人は多いでしょう。
親としても、大事なわが子には、安定した企業に就職してほしいと願っているはずです。
たしかに安定も1つの目安ではありますが、言い方によっては誤解を与えることがあります。
安定を理由にした志望動機を聞いた採用担当者は、次のような不安を抱くでしょう。
「企業にすがりたいだけなのだろうか」
「安定しているなら、別の業界や企業もあるだろう」
「保身の考えが強い。積極的に仕事をしてくれるか疑問」
たとえ安定に引かれたのが事実であったとしても、露骨な言い方は避けるのが得策です。
「安定に引かれた」という表現は「業績が落ち着いているから志望しただけ」というふうにしか聞こえません。
志望動機から熱意と意欲が感じられにくいため、志望動機では、禁句の1つなのです。