面接官から「当社の志望順位を教えてください」と聞かれることがあります。
ここでは「御社が第1志望です」と答えるのが、定番です。
どんな企業の面接でも「御社が第1志望」と答えるのが、就職活動における暗黙のルールになっています。
しかし、このことに違和感を抱く人も少なくないようです。
理由は、やはり嘘に対する罪悪感です。
第1志望でない企業に対して「御社が第1志望」と答えるのは、自分も相手も騙すことになります。
日頃から正直に生きている人には、特に強いためらいを感じる瞬間でしょう。
さて、この葛藤は、どう整理すればいいのか。
まず、重大な誤解があります。
そもそも「嘘をつく」という考え方が、誤解です。
嘘をつくのではありません。
そもそも「第1志望は1つでなければいけない」という固定観念を持っているのではないでしょうか。
第1志望の「第1」とは、あくまで「特に志望度が高い」という意味です。
強く志望している企業なら、2社や3社あっても自然です。
したがって、強く志望している企業なら、問題なく「第1志望」という表現を使えます。
決して嘘をついているわけではありません。
面接を受ける企業はすべて、強く志望していることがポイントです。
そうすれば、自信を持って「御社が第1志望」と答えることができるのです。