面接の際、相手の企業は「御社」という言葉を使うのが一般的です。
御社とは、相手の企業を差す尊敬語です。
就職活動は、すでに社会人として活動しています。
「こちらの企業」という言い方は、学生のような雰囲気が漂い、面接官に悪い印象を与えることがあります。
面接では「御社」という言葉を使うのが適切と考えたほうがいいでしょう。
さて、この「御社」という言葉ですが、弊害もあります。
面接の際「御社、御社、御社」と何度も言っていると、決まり文句を言っている印象が強くなるのです。
丁寧な言葉で響きはいいのですが、決まり文句を言っている印象が伝わるのも、注意したいところ。
丁寧な言葉も、使いすぎると、意味が弱くなります。
そこで、工夫したいポイントがあります。
常に「御社」という言葉を使うのではなく、ときどき正式な企業名を使ってみましょう。
たとえば「御社に入社したい」ではなく「○○株式会社に入社したい」と言ってみます。
志望動機を説明するときも、企業名を含めると「この企業が好きだ」という印象が伝わりやすくなります。
ただし、適度が条件です。
ときどき正式な社名を出すから「自分の言葉で話している」という印象が強くなります。
面接における発言力が強くなり、面接官の心を動かしやすくなるのです。