就職活動中に、コネの力を利用するべきでしょうか。
コネを使うのが悪いことなのかというと、そうとも言い切れません。
不正はいけませんが、コネはOKです。
やはり、利用できる力は利用して、少しでも就職活動を有利に進めたいところです。
人脈の力があれば、採用率も上がることでしょう。
しかし、コネを使うなら、覚悟しておきたい事情があります。
コネの力を利用するのが、必ずしも本人の幸せになるとは限らない点です。
たとえば、英語が必要な外資系企業にコネで入社しても、英語ができなければ、仕事は難しいでしょう。
独創的な思考が要求される企業にコネで入社しても、ふさわしい能力がなければ、立派な仕事はできないでしょう。
高いIT能力が要求される企業にコネで入社しても、必要な知識や技術がなければ、業務の継続は厳しいでしょう。
面接は、企業に必要な人材かどうかで、採用・不採用を決めます。
その基準の一部を無視するわけですから、入社後に、能力不足で苦労する可能性が高いのです。
しかも、職場の人たちから「あの人はコネで入った」とねたまれたり恨まれたりする可能性もあります。
退職するまで、陰でこそこそ言われ続けるかもしれません。
その覚悟が、あるかどうかです。
能力不足や精神的苦痛など、デメリットもあるのです。
コネで楽ができるのは、入社までです。
コネで入社すると、入社してから大変になるでしょう。
利用できる力は利用すべきですが、本当に自分のためになるのか、慎重な判断が必要です。
「自分には不要」と判断すれば、あえてコネを利用しない選択が、本人の幸せにつながる場合もあります。