就職活動のイベントの1つに、企業見学や工場見学があります。
実際に職場の中に入り、職場の雰囲気や働く様子などを見させてもらいます。
社員の人に、各部署・各部門の案内をしてもらいながら、詳しい話が聞けます。
本やインターネットだけの情報とは違い、やはり直接目で見て確かめる経験は貴重です。
今まで抽象的だった職場の様子が、具体的に把握できるようになります。
ただし、ただ話をぼんやり聞いているだけではいけません。
このときに意識しておきたいのは「見学の態度も、選考に影響することがある」という点です。
話を聞くときには、立ったまま、じっとしている時間が多くなるでしょう。
このとき、あくびや手遊びをしていれば、就業意欲を疑われます。
小さな動きですが、意外に目立ち、社員に誤解されることがあるでしょう。
見学の態度が悪ければ「あの学生は感じが悪い」と思われ、裏で評価を落とされている可能性があります。
見学中は「見られている」と思い、油断しないことです。
社員の話を聞いて理解したときは、じっとしてばかりではなく、うなずくくらいはしたほうがいいでしょう。
積極的に話を聞いている様子を見せたほうが、社員の印象にも残ります。
わからないところは、積極的に質問しましょう。
社員に直接質問できる、数少ないチャンスです。
学生たちの聞く態度がよければ、参考情報を余分に聞かせてもらえることもあります。
学生にとって見学は、企業を評価する立場ですが、実際は評価されている立場でもあるのです。