面接に持参したい持ち物もあれば、逆に持参しないほうがいい持ち物もあります。
持参しないほうがいいにもかかわらず、中でも特に持参しやすい持ち物があります。
就職対策本です。
面接のあいた時間に、ノウハウやマナーなどを再確認しようと思う人も多いのではないでしょうか。
時間を有効に活用したい姿勢は素晴らしいのですが、注意が必要です。
採用担当者に見られると「この人の言動はすべてマニュアルなのだろう」と思われる可能性があるからです。
いくら立派な発言をしても「どうせマニュアルだろう」という前提があると、悪い印象が先行します。
入念に考え、繰り返し練習した自己PRや志望動機の説得力が低下するのです。
「カバンの中に入れておけば、見られることはない」と思いますが、油断は禁物です。
履歴書を取り出すとき、開いたカバンから一瞬見えるだけでもわかります。
大きな文字で「面接対策」と書かれた文字は、面接官の目にとまるでしょう。
「ブックカバーをしておけばわからない」と思いますが、安心できません。
面接官は、数多くの面接を対応しているベテランです。
わざわざブックカバーをしている様子から「見られたくない本」とわかり、就職対策本を連想させます。
不要な疑いや失敗を防ぐためにも、就職対策本は、持参しないほうが無難です。