面接官にも、失言があります。
あれこれ発言をしていると、面接官も気づかないまま、矛盾を言ってしまうことがあります。
たとえば、面接官が「仕事ではスピードが大切」という話をしたとします。
その後「仕事は余裕を持ってやることが大切」と言えば、先ほどの発言と矛盾していると気づきます。
応募者としては「矛盾しています」と指摘したいところですが、どうでしょうか。
まず、矛盾の度合いによります。
はっきりさせないと会話が続けられないような大きな矛盾は、やはり言ったほうがいいでしょう。
指摘するときは、できるだけ低姿勢で、柔らかい言葉遣いを心がけることが大切です。
しかし、そうしたやむを得ない状況を除き、基本的に小さな矛盾は、指摘しないほうが無難です。
面接官に反論すると、会話の流れが悪くなります。
ちょっとした指摘によって、場の雰囲気が悪くなるのは、よくあることです。
雰囲気が悪くなれば、面接の緊張感が増し、会話しづらい状況になる可能性があります。
また、指摘することで、面接官を不機嫌にさせることもあるでしょう。
面接官も、人間です。
不機嫌になれば、応募者の言い分は正しくても、心理的に評価を落としたくなるものです。
「矛盾は面接でよくあること」と思い、仕方ない場合を除き、気づかないふりをするのが得策です。
小さな矛盾には目をつぶり、スムーズな会話を第一に考えましょう。