「聞かれたことに答える」
面接におけるコミュニケーションの基本です。
たしかに面接では、簡潔にわかりやすく答えることが求められます。
しかし、簡潔にわかりやすく答えるつもりが、聞かれたことに最小限で答える状態になっていることがあります。
たとえば、面接官から「あなたは明るい性格ですか」と聞かれたとします。
質問に対して「はい。明るい性格だと思います」と答えたとしましょう。
間違っていませんが、理想的でもありません。
聞かれたことに、最小限で答えているだけ。
一言で会話が終わるため、アピールが弱く、物足りなさを感じるものです。
「できるだけ詳しく答えたくない」と、ネガティブに誤解されるかもしれませんね。
ここで必要なのが、補足です。
面接は自己PRの場なのですから、できれば補足を加えて答えるように心がけましょう。
「はい。私は明るい性格だと思います。普段から友人と話すことも好きです。大学時代、サークルのリーダーもしていました」
こう言われれば、面接官は深くうなずいてくれるでしょう。
積極的に補足を加える様子から「少しでも伝えたい」「わかってほしい」などの気持ちも伝わります。
「サークルのリーダー」という一言に興味を引かれ、次の話題にもつながりやすくなるでしょう。
補足を加えることで、アピールの力を強化させることができるのです。
ただし、注意点もあります。
補足はあくまで補足です。
補足が長くなったり聞いていないことまで答えたりすると、かえってくどい印象が強くなります。
補足は限度を超えないよう、適度の範囲を心がけましょう。